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ほーりーが考える、人生でしてはいけない3つの失敗

石山寺のくぐり岩

お坊さんの講習会で講師をしていて、今も印象に残っている忘れられない質問があります。

「堀内さんが知る中で、お寺が一番大きな失敗をした事例はなんですか?」

うーん。なんでしょう。比叡山が焼き討ちされたことか?

まあ、冗談はともかくとして、数億円単位でお金が消えた話、イベント開いたけど誰もこなかった話、カルト宗教に乗っ取られた話など、いろんな話題は耳に入ってきます。月刊住職とか読むと、よく載っていますしね。

ただ他人の失敗事例って役立たせることができる人と、害にしかできない人とがいます。特に失敗の話を聞きすぎて、がんじがらめになる人は致命的です。失敗を避けるために情報を集めるより、失敗してしまった方がよほど有意義な情報が手に入るのは真実です。

ですが最近は、むやみやたらと「失敗に学べ」と煽る風潮も行き過ぎな気がしています。自己啓発本やセミナーなんかでよくある話ですが、崖の高さも教えずに飛び降りろと言ったって、誰も飛び降りるはずがないんですよ。

なのでもうちょい、上手い失敗と下手な失敗を論じることができないか。そこで今回は、私ができる限り避けようと考えている失敗についてまとめました。

ほーりーが考える、人生でしてはいけない3つの失敗

1.致命的な失敗

これは誰もが失敗と聞いてイメージするものです。上で紹介したお坊さんの質問も、こうした例を聞きたかったのでしょう。

これは人によって意見がバラバラです。自分のリソースをすべて注ぎ込み、人生を賭けないとダメだという人はいます。私自身も会社を辞め、背水の陣で独立しています。自分の許容値以上のリスクを取らないと得られないものがあることは承知しています。

ですが基本的に、リスクはしっかり管理すべきです。私が会社を辞めたのも、3年は何とかなるという見通しを立てた上でのことですし。新しいことを始める時は、失敗を重ねることで成功率が上がります。なので、

○一度でお金を使いきる
○必要以上に他人を巻き込む
○次の一歩を考える前に会社を辞める

と言ったオールイン(全額勝負)はオススメしません。

想定し得る最大の失敗をしても再起できる範囲に抑えておけば、一発に賭けるよりもはるかに成功率が高まります。急がば回れ。もどかしいかもしれませんが新しいことをする時は、できる限りスケールを小さくした方が上手くコトが進みます。

2.前と同じ失敗

同じ失敗の繰り返しは、過去の失敗から得られた経験を無意味にします。これを避けるには

○失敗を胸に刻みつける(精神論)
○定型作業なら、再発防止の仕組みを作る
○自分のどこに失敗があったか、定期的に振り返る

が有効です。

人間はミスをするものです。過去の失敗を完全にカットするのは簡単ではありません。ですが意識することで一番減らせるのは、この繰り返しの失敗です。

3.やればよかったという失敗

やってはいけない失敗のラストは、「やればよかったという失敗」です。これは

○目の前にある選択肢はしっかり判断する
○目の前になかった選択肢は、完全に無視する

ことで防げます。

例えばほーりーはもう15年以上も前ですが、誰でも自由に使える日本地図の素材集サイトを作ろうとしていたことがあります。今では当たり前のように手に入りますが当時はまだ類似サービスがなく、あったら便利と思って毎日コツコツ作り続けていたものです。ですが九州から東北まで作り、後は北海道を残すのみというところで大学を卒業して会社に入りました。

そして急に忙しくなったこともあり、北海道の地図を作ることなく3年くらい過ぎました。すると他に似たようなサイトが出てきて、ものすごいアクセス数を誇っていました。

もしもちゃんとサイトをオープンしていたらと後悔しましたが、後の祭りです。自分の夢とか仕事とか親孝行とか、みんな一緒です。私はこのとき、やればよかったという失敗はやめようと考えました。この時がある意味で最も未来に向かって、足を踏み出した進んだ瞬間です。

これは寺社コンでときどき聞く話ですが、寺社コンのサイトを長い人だと2年以上も毎日のようにチェックし続け、ようやく申し込みのクリックをしたという人がいます。

別に寺社コンだけを推し進めるつもりはありませんが、そこまで悩むならどこかの婚活イベントに思い切って参加してしまった方が、(出会いが生まれるにしろ、生まれないにしろ)何かしら人生は進展するわけです。

まあ、怪しいんじゃないかとか、婚活イベントなんて恥ずかしいとか、出会いに積極的になるなんてプライドが傷つくとか、そういう気持ちも分からないではないですが。

陳腐な表現をするなら人生は一回しかないわけで、足を止めているうちに時間はどんどん過ぎ去ってしまいますよ。

ということで、、、

失敗なんて避けようと思っても、全部が避けられるものではありません。致命的な失敗だって、「想定し得る最大の失敗」を考え抜いても、想定外はいつでも起こり得ます。そこまで心配していたら、切りがありません。

なので上手い失敗をするコツは、完璧主義をやめることです。避けられない失敗を避ける努力は放棄する。そうすることで失敗に対するプレッシャーが弱まります。

労働集約型の20世紀では、失敗しない人が重宝されました。しかし定型作業がどんどん機械やコンピューターに置き換わっていく社会では、上手な失敗のできる人こそ求められていきます。

失敗の達人になりたい! それが今、ほーりーが目指している道です。

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石山寺のくぐり岩

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