ルーヴル展
今週の日曜日、横浜美術館にルーヴル展を見に行って来ました。
ルーヴル展。なんか久しぶりにヨーロッパの絵画を見た気がします。
(って、この前ミュシャ展見たばっかでしたが……)
新古典主義もロマン主義もあまり区別のつかないワタクシですが、
精神的なものを追い求めた絵というか、
時には暗殺や殉教やエロティックな神話の絵など
ちょっと暗い絵が多いかな~という感じです。
でも絵の中には登場人物の息づかいが感じられる
はっとさせられる存在感があって、
日本の絵とは違った魅力に溢れていました。
特に絵の中にボリュームがあるというか、
陰影をつけたり服や動物の毛並みを柔らかく描いたり、
そうやって描かれた絵には、目の前に人そのものが実在しているような錯覚を覚えます。
日本の浮世絵などはそういった遠近感を無視したところがあるので、
そんな現実に忠実なところがヨーロッパの絵に重いテーマ性を
持たせているのかもしれませんね。
(ちなみに日本の浮世絵はこの新古典主義やロマン主義の時代の後、
パリの万国博覧会で紹介されて、ジャポネズムの一大ブームが巻きおこります。
そんな流れの中から生まれたのが、ミュシャなどのアールヌーボーです)
また自然風景をありのままに描き出したバルビゾン派の絵は、
明るい光に満ちていて、時にはすごくのどかで楽しめました。
(バルビゾン派は1830年頃にパリ郊外にある農村を拠点として
自然を描いた画家達で、代表的な作家にはミレーがいます)
今回気に入った絵は
ドミニク・アングル「スフィンクスの謎を解くオイディプス」
フランソワ・ジェラール「プシュケとアモル」
レオポール・ロベール「アルコの聖母祭からの帰り道」
テオドール・ルソー「森の落日」
などでした。