二尊院の宿坊が、環境省のエコツーリズム大賞特別賞を受賞!
先日、山口県にある二尊院の『宿坊えんとき』が、環境省が主催するエコツーリズム大賞の特別賞を受賞したため、取材に出かけてきました。
この賞は名前の通り、自然環境に配慮した旅行や体験などを提供する事業者、団体、自治体などに授与されるものです。
募集要項を確認すると、以下のように記載されていました。
(1)地域の自然環境や歴史文化を保全しつつそれらを体験する「エコツーリズム」に関連する環境保全活動を取り入れた取組や様々な自然体験の取組。
(2)環境保全、地域活性化、自然体験提供等の優れた活動。
※ 自然体験には、農林水産業体験や生活文化体験を通じた自然環境への理解につながる活動などを含みます。
そして二尊院は去年の8月に宿坊をオープンさせましたが、山伏でもある田立智暁住職が山歩きや滝行の体験ツアーも行っています。
また、今回、審査委員長を務められた文教大学の海津ゆりえ先生は冒頭の挨拶で、個別の拠点としてだけではなく、地域との連携もなされているかを厳しく評価したとお話しされていました。
二尊院は宿坊の運営はまだ半年程度ですが、お寺だけではなく地元全体を盛り上げる(そしてそれが結果的には、お寺にも返ってくる)視点から、地域との協同にも長年取り組まれています。
そんなところが受賞につながった点でもあったのでしょう。講評では「山岳修行をエコツーリズム化し、信仰と文化を組み合わせたユニークな体験を提供している。また、向津具半島における地域資源の活用と地域活性化の取組を長年にわたって中心的に行ってきた」というコメントも掲載されていました。
環境省のエコツーリズム大賞表彰式
この表彰式。取材の受付も行われていたので、ほーりーも申し込んで出かけてきました。霞が関とか来るだけで、なんかちょっとドキドキしてしまう街ですよね。
ビルへと入り、定刻になると表彰式が始まります。まずは冒頭で環境省の笹川博義環境副大臣からご挨拶がありました。エコツーリズムが自然環境の保存と活用を促す点や、現在問題になっている孤立・孤独者の増加に関して国立公園が果たす役割なども述べられていましたよ。
そしていよいよ、表彰式です。田立住職は山伏姿での登場です。いやー、すごい目立っていますね。
さらに二尊院の活動紹介の場も取られました。宿坊への旅はそのままでも現代的な解釈を伴ってエコツーリズムになることが分かる内容です。
これまでの歩みも語られています。2015年にはエコツーリズムを意識していたとのこと。
また、地域連携は今回の賞でも大切なポイントでしたが、そちらも宿坊によって促進されているのが分かります。
ということで、、、
二尊院の宿坊プロジェクトには、これまでほーりーも様々な形で関わらせて頂きました。今回のエコツーリズム大賞も、そこでお話しさせて頂いたことが役に立ったと仰られていて、私としても嬉しい話です。
そしてまた、宿坊が環境保全や地域活性の分野で一つ大きな賞を受けたということで、これは二尊院のみならず、宿坊全体としても意義あるものになっていくでしょう。
そんなわけで、今回はおめでとうございま~す!