お坊さん&お坊さんに興味ある女性の婚活イベントを開催しました。
先月、寺社コンでは初となるお坊さん&お坊さんと出会いたい女性限定の寺社コンを開催しました。
うーん。これまでやるやる言いながら、なかなか踏み切れなかった領域でしたが、ようやくと言った感じですね。なぜ踏み切れなかったかと言えば、単純にお坊さんが集まるかどうか分からなかったから。
お寺サイドからもぜひやってという熱いご要望は頂いていたのですが、そうした声を発する方はほとんど既婚者ばかりなんですよね。いや、変な意味ではなく、うちの息子とか後輩を何とかしてくれ的な意味で。
しかしとりあえずということで、寺社コンサイトでお坊さん婚活に興味ある人の事前募集を始めたら、なんというか女性がたくさん応募されてくるわけです。うむ、だんだんと逃げ場がなくなってきました。なのでちょうど浄土宗のお坊さんが何人か参加してくれそうというめどが立ったこともあり、重い腰を上げて開催することにしました。
そして、やるとなったら私は本気の本気です。お坊さんは出会いの機会が少ないというお話もあちこちで聞いていたので、これは一肌脱がなければいけません。ということで気合いで参加者募集をかけまくったら、浄土宗の他にも曹洞宗、日蓮宗、真言宗と様々なお坊さんからご応募いただくことができました。
いや~、やはり何事もやってみるものですね。
そして当日。普段の寺社コンはみんなで寺社体験+飲み会の2部構成で行っていますが、今回は果たして何にするべきか。これも悩みどころです。しかし漠然と思い描いていたのは、お坊さんに興味がある女性もお寺の生活ってどんなものかを知っているわけではないということ。
普通のサラリーマン家庭と比べればはるかに特殊な世界ですし、女性に求められる役割も小さなものではない。それであればお寺の生活を女性陣にイメージして頂くことができれば、その先に進むにしろやっぱり私には合わないと引き返すにしろ、お坊さん・女性双方にとって有意義な場になるのではないか!
さらに言えば私は日蓮宗さんの寺庭婦人(お寺の奥さん)向け講習会で、北海道から九州まで出向いて講師をさせて頂いた経験まである。これを活用しない手はありません。なのでお坊さん達にお寺の生活について聞きまくるパネルディスカッションをさせて頂くことにしました。
質問内容は大きく分けると、以下の3点。
・仏教とは何か
・お寺での女性の役割
・今後のお寺をどうしていきたいか
バリエーション豊かな4宗派のお坊さんが集まったこともありますが、かなり楽しい時間でした。最初は固かった男女もだんだんと緊張がとけてきて、質問が飛び交うようになったり。
そして女性陣にも以下のことを聞いています。
・なぜお坊さんとの出会いに興味を持ったのか
・お坊さんのイメージ
・お坊さんに質問したいこと
今回参加された女性はどこかのお寺に所属しているとか、特定の宗派のお坊さんでなければならないという方はほとんどいません。お寺巡りが好きだから、ヨガや御朱印が趣味だから、お坊さんは心が清らかそうだから。そんな言葉が出てきます。
そしてお寺の朝は毎日4時頃には始まっていると思っていたら、実際のお坊さん達は6~8時に起きていると聞いて、「えー、私の方が早起き!!」と驚かれていたり。しかし修行中の生活を聞いてその過酷さにはまたびっくりしたり。
さらには私が、「もしも子供が修行を始めたら、どんな気持ちになりますか?」なんて質問も投げかけてみたり。女性はもちろん、お坊さん達にとっても自分たちがどのように見られているか、いろいろと発見があったようでした。
そしてパネルディスカッションでお坊さん達の仏教者としての姿を見た後は、懇親会でお坊さん個人個人の素顔を見に行きます。もう、ここからはとんでもなく熱い飲み会になりましたね。二次会まで突入して大盛り上がりでした。
コーディネーター役の私にとっても、これまでの経験が総動員で求められるハチャメチャな企画です。なにせ、お坊さんと女性陣はもちろん、宗派が異なるお坊さん同士も知識のベースは大きく異なりますので。専門用語を噛み砕き、漠然とした疑問をすくい取り、そして全体を盛り上げる話術も駆使。
宗派問わず様々な修行を体験し、仏教美術や歴史散策の講師を務め、100回以上の婚活イベントを手掛けながら恋愛について研究し、お寺活性、地域活性、経営活性をテーマに講演。我ながら並べてみるとオンリーワンすぎるぜ。いやー、事前にあれこれ準備をしていたつもりでしたが、乱取り状態で頭はフル稼働しっぱなし。いっぱいいっぱいの手ごたえと共に反省点もいろいろありましたが、これは極めていきたい領域ですね。
何よりまずは、ご参加された中からお寺に入る奥さんが誕生されることを祈っております。そして次は、関西での開催を目指しまーす。