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恐怖の宿坊討論会。大阪・應典院で秋田光彦住職とトークするよ

01.宿坊
 

宿坊創生プロジェクトで建設中の和空下寺町。2017年4月オープン予定と、いよいよ迫ってきました。そしてこの新たな宿坊がこれからのお寺にどのような影響を与えるか。それを語り合うトークセッションが行われます。

應典院

会場は和空下寺町のご近所・應典院。本堂に舞台を作り、「日本でいちばん若者が集まるお寺」として様々な演劇やアートイベント、社会・文化活動が催される熱量の高いお寺です。新しい寺院の形とか、お寺コミュニティといった文脈では真っ先に名前が上がる場所で、お寺の未来像を考えるイベントも多数開かれています。

詳しいことは、こちらをどうぞ。





 葬式をしない寺―大阪・應典院の挑戦 (新潮新書)

 秋田 光彦 著

 Amazon 楽天ブックス で購入

簡単ですが、ほーりーのレビューもあります。

檀家以外に関心を払わないことが仏教疲弊の原因『葬式をしない寺―大阪・應典院の挑戦』

ということで、そんな應典院の『お寺MEETING VOL.8』で「〈宿坊〉は寺院を救うか~お寺と観光ビジネス」というテーマが組まれ、ほーりーがお呼ばれしちゃいました。

宿坊はお寺を救うか破壊するか

今回のイベント紹介を読むと

現代仏教の諸相を、社会の断面から切り取るシリーズ「お寺MEETING」。第8回は、2017年4月に天王寺区下寺町にオープンする、新しいかたちの〈宿坊〉をとりあげます。

複数の企業が出資し、インバウンドを呼び込もうとするこの「観光寺院」では、宗教をテーマにした数々の「体験」を促進していくといわれています。国際都市を目指す大阪にとって、新たなメニューとして注目を集めることでしょう。

一方で寺院は檀家激減の中、「消滅」の危機にあるといわれ、葬儀や墓に頼らない新たな収入源が求められるところです。事業者は〈宿坊〉の全国展開を計画しており、すでに地方寺院から問い合わせがあるといいます。

この「お寺のビジネスモデル」は、果たして救済策となり得るのでしょうか。お寺とビジネス、公益と営利、布教とサービス、信心と観光……。プロジェクトの仕掛人と下寺町のお坊さんが熱く意見を交わす、グローカルセッションにご期待ください。

と、あります。

お寺とビジネス、公益と営利、布教とサービス、信心と観光……。ほーりーがあちこちでよく叩かれる、対立構造を生み出しやすい価値観ですね。

そして今回のファシリテーター・應典院の秋田光彦住職は、『宗教の社会貢献』を大きな活動指針に掲げ、お寺社会の内外に向けて様々な発言をされている著名な方です。私も以前、東京・増上寺で一緒に講演させて頂いたことがありますが、鋭い切り口で現在のお寺社会にスパスパとメスを入れられていました。

應典院の秋田光彦住職

その切れ味が、今回はほーりーに向けられる。

ということで、もう一度イベントタイトルから確認を。「〈宿坊〉は寺院を救うか」とあります。うん、これ。名付けに遠慮はあったと思いますが、「〈宿坊〉は寺院を救うか破壊するか」でしょうね。

秋田さんが引っ張るトークなら、宿坊っていいよね。これからに期待だよねといった、予定調和な宿坊賛歌だけにはとどまらないでしょう。光と影と両方を浮き彫りにできる話になるんじゃないかな~。影の部分ばかりがクローズアップされたら、ほーりー涙目ですが。

とは言え、私も宿坊がお寺社会のデストロイヤーになるなんて考えていないので、相反する(と、思われている)価値観のクロスポイントを見つけられたらと意気込んでいます。

秋田住職は下寺町の若手に声をかけて下さるとおっしゃっていましたし、下寺町全体と繋がっていきたい『和空下寺町』としても、得がたい機会ですしね。

なので結構、どんな展開になるかドキドキですが、頑張りますよ!

なお、イベントの進行は

(1)堀内の宿坊講演『宿坊の現状と未来予測』
(2)秋田住職、コメンテーター陸奥賢(むつ さとし)さんのコメント
(3)会場を巻き込んだトークセッション

という形で進んでいきます。

私の宿坊講演は、自民党・観光立国調査会や、宿坊を作りたい寺社の方が集まった宿坊スタートアップミーティングでお話したものをバージョンアップさせたものです。

また、もう一人の登壇者・コメンテーターの陸奥さんは、2012年9月にコミュニティ・ツーリズム事業としては日本初の快挙となる「観光庁長官表彰」を受賞。観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者として活躍されたすごい方。こちらもお会いできるのが楽しみですね。

ほーりー、秋田住職、陸奥さんと全く立場の異なる3者が交わった時、果たしてどうなるのか。宿坊の今後に興味を持たれている方は、ぜひぜひ、足を運んでみてくださいね。

ということで、以下はイベント情報です。

イベント情報

【お寺MEETING VOL.8 「〈宿坊〉は寺院を救うか~お寺と観光ビジネス」】

○日時  2017年3月10日(金)18:00〜20:30
○会場  浄土宗應典院(大阪市天王寺区下寺町1-1-27)

○ゲスト 宿坊創生プロジェクト顧問・宿坊研究会代表 堀内克彦(ほーりー) 

1978年生まれ。千葉県出身。和空下寺町の仕掛人。寺社旅研究家として数多くの寺社・宿坊を巡り、観光プランニングや寺社コンを企画、出版。東本願寺、増上寺など各本山や自民党観光立国調査会でも講演を担当。寺院コンサルタントとして、お寺の樹木葬や墓地開発にもあたる。宿坊愛は深く、宿坊によって日本の問題が解決できるが持論。人気ブログ「ほーりーの旅ブログ」あり。

○コメンテーター 観光家・コモンズデザイナー 陸奥賢
○ファシリテーター 應典院住職 秋田光彦

○参加費 1000円
○主催  浄土宗應典院

詳細情報、参加お申し込みは、應典院のサイトをご覧下さい。

【3月10日】お寺MEETING VOL.8 「〈宿坊〉は寺院を救うか~お寺と観光ビジネス」

会場の地図はこちらです。ちなみに南に向かって10分ちょっと歩くと、和空下寺町もありますよ。

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