観光庁が寺泊(宿坊)開設を目指す方の支援事業を発表!
先日、リンクだけは速報でSNSを通して紹介していましたが、改めてブログにも載せておきます。観光庁が寺泊(宿坊)開設を目指す方の支援事業を発表されました。
令和2年度 城泊・寺泊による歴史的資源の活用事業(城泊・寺泊専門家派遣)支援希望地域のエントリーを開始します
言わずもがなですが、コロナ禍で海外から日本に来る訪日旅行者は激減しています。この傾向はしばらく続くでしょうが、それでも長期視点で見ればやがては戻ってくるだろうと考えられます。
なぜなら各国でワクチンや治療薬の開発競争が行われていますし、世界人口の増加や経済発展基調も終わるわけではありません。
もちろんドミトリー(相部屋)形式が減ったり、東京や京都などの人が密集する地域が避けられるなど、これまでとまったく同じ旅行ではないでしょう。
それでも知らない場所へ行くことは、人間をハッピーにしてくれるものです。この本能があればこそ、人類は地球上のあらゆる場所に移動して住むことになったのでしょうし、旅行が消えてなくなることもないでしょう。
やっぱり旅は、人間に幸福を与えてくれるものなんですね。https://t.co/iSPBJx43e3
— ほーりー(寺社旅研究家) (@holy_traveler) May 31, 2020
現在は宿坊開設を目指す方には良いタイミング
このように考えた時、ほーりーは旅行需要が激減している今こそ、宿坊開設を新たに目指す方にはチャンスではないかと考えています。
その大まかな理由は箇条書きで並べると、以下のものがあります。
○大規模ホテルの建設計画はしばらく控えられる
○既存のゲストハウスや民泊の廃業が進む
○リネンやアメニティなどの需要が減っており、好条件で契約しやすい
○日本人も海外へ出られないので、言語の壁がない国内旅行が多くなる
○メジャーな観光地以外への旅行が広がる
○お坊さんへの悩み相談が増える
そして今回の宿坊開業をサポートする専門家派遣事業の登場です。こちらは「実施主体の活動範囲に城や寺院・神社があり、体験型宿泊コンテンツとして活用を検討している、もしくは意欲がある方」を対象にして、「専門家によるヒアリング・現地視察、コーチング支援等」が受けられます。
また「専門家の派遣に関わる旅費・謝金を準備いただく必要はございません」とのことなので、資金面で不安がある方でも参加しやすいものになっています。
なお、派遣される専門家は、以下の方となっています。
・株式会社シェアウィング 代表取締役社長 佐藤真衣氏
・一般社団法人全国寺社観光協会 企画室長 和栗隆史氏
私はお二人とも知っていますが、それぞれ頼りになる方ですよ。
ということで、、、
支援を受けたいという方は、2020年8月21日(金)17時必着で、観光庁の運営事務局にエントリーシートをお送りする必要があります。
ほーりーは現在、宿坊開設に興味ある方と実際に宿坊を開いた方とが集まるfacebookグループなども運営していますが、こちらに参加されている方も上記事業に興味を持たれている方はいます。
宿坊研究会をこれまで21年続けてきた願いも、宿坊文化が日本にもっと広がることにありますし、今回はその大きなチャンスとも言えます。
ご興味ある方いましたら、冒頭でお知らせした観光庁の告知ページをぜひぜひご覧になってみてくださいませ。