お寺活用アイデアコンペの審査員をしてきました。
2011年12月~2012年4月にかけて行われた、
日蓮宗のお寺活用アイデアコンペ。
こちらでなんということか、
審査員をさせて頂くという恐れ多い経験をさせて頂きました。
そもそも今回の目的は、過疎地域を中心としたお寺活用方法の発掘。
審査員は全部で3人いましたが、他の2人は地域活性のスペシャリスト。
そして私はお寺活性のスペシャリストとして、お呼び頂いたようでした。
とりあえず他の審査員お二人(めちゃくちゃ魅力的)は、後で下に書くとして。
まずは送られてきたアイデア原稿がこちら。
初めての試みにも関わらず、全部で221通。
しかも一通に10件くらいのアイデアを書いて下さる方も多数おり、
これはもうとんでもないお寺への期待の洪水です。
221通からアイデアを選ぼうと思うとちょっと慢心しそうになりますが、
逆にこの中から200通以上は落とさないといけないと考えると、
責任で背中を冷や汗が流れそうです。
一つ一つ読んでいると、思いを込めて経験を交えてつらつらと綴られているものや、
力のこもったイラストが描かれているもの、小学生が夢をめいっぱいぶつけてくれたもの。
なんかもうどれを読んでもお寺は愛されているなとひしひし伝わってきました。
そして審査は2012年2月28日。
ここで初めて他の審査員の方々にお会いしました。
一人は東京工業大学准教授の 真野洋介 さん、
もう一人は旅ジャーナリストの のかたあきこ さん。
これに宿坊研究会代表の 堀内克彦 が加わって、3名で最終審査をさせて頂きました。
そして大賞は『大きな屋根の下から広がるコミュニティ』
お堂の壁をすべて取り払い、そこをコミュニティスペースにしようというもの。
私も常々これからのお寺の仕事はコミュニティ作りだと言っていますが、
その明確な意思が分かりやすく伝えられるデザインだったのではないかと思います。
もちろん建物だけ作っても意味がないので、
それをどう活用していくかは工夫したいところですが、
仏前結婚式やイベントスペースなど、様々な活用が考えられます。
そんなわけで、この大賞を受賞された永山淳郎さんの表彰シーン。
表彰式は2012年4月2日に、日蓮宗宗務院にて開催。
大賞の永山さん以外にも、受賞された方や運営に携わったお坊さん方、
報道機関やそして私たち審査員3人組もそろって参加。
お寺の未来に対する期待が渦巻く、熱い熱い会場でした。
↑審査員の真野さん、のかたさん、堀内。
最後に懇親会を兼ねたパーティも開かれ、
そこで私が取り組むお寺活性化活動についても発表させて頂きました。
アイデアはとっても貴重な新たなお寺を作る種です。
しかし、集めただけでは意味がない!
やはりこれからはしっかりとそれを形にしていかないといけないですね。
このパーティでのスピーチも、そんなメッセージを込めたつもりです。
そしてもちろん私も審査員を行った一人として、
もっともっとお寺活性にまい進していけるように頑張りますよ!