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スタートアップミーティングは、宿坊作れない方が来ても良いですよ

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宿坊スタートアップミーティング

11/29(火)に大阪で行う宿坊スタートアップミーティング。こちらは宿坊を作りたい寺社の方、まだそこまでは考えていないけど情報収集したい方での勉強会&意見交換会です。

大阪で宿坊スタートアップミーティングを開催します!

それでひとつ、お坊さんから質問が来たので紹介します。

「宿坊を開くのは無理そうだけど、興味はあるので参加しても良いですか?」

もちろん、参加OKです。

宿坊開設なんて情報も先駆者も限られた状態ですし、ほとんどの方は宿坊を作るぞという明確な意思など持ちようがないと思います。なので私としては、まずは興味ある方に宿坊って現在どんな状態なのか、そして今後どんな可能性が生まれそうか。そうした現状と未来像を共有できればと考えています。

さらに言えば、宿坊なんて絶対無理。できるイメージが湧かないというお寺の宿坊開設をサポートすることこそ、宿坊創生プロジェクトの役割なんですよ。

宿坊、自分で作れるよ。これから頑張りまーす。という方とは手を組んでもやることがないわけです。

そんなわけで今回は、私がいろんな場所で講演や面談した時によく聞く、宿坊開設は無理だと思う理由を列挙します。

宿坊開設なんて無理だと思う理由一覧

お金がない

うちのお寺は貧乏だから、宿坊なんて作れない。そんな言葉はよく聞きます。確かに宿坊は開設時にお金がかかります。旅館業の許可を取得するためには、宿泊要件を満たした設備を整える必要があり、ここには初期投資が必要です。

ですが、先日発表された宿坊ファンドの存在もあり、お寺に自己資金がなくても宿坊を建てられる可能性が出てきました。

宿坊とファンドは軋轢を生みながらも、爆発的に広まる

大阪・下寺町の宿坊ファンドは、想定5~10億円!

土地がない

都心のお寺ではよく聞く言葉です。境内地が限られていたり、お寺の建物にも空いている部屋がなく、新たに宿坊を作るスペースがない。

ですがこれも、そんなに心配はいらないと私は考えています。現在建設している大阪の宿坊も、境内の外に新たに土地を購入し、そこに宿坊を建てることになりました。

もちろん、お寺の外に宿坊を建てるのであれば、「それが宿坊と言えるのか」という疑問は付きまといます。ですがこれに対しては仏教を伝える場と定義付けてしっかり宗教性を高めていけば、十分YESと答えられると考えています。

そのために全国寺社観光協会にも、『宿坊の宗教性を高める50の提案』というものを行っています。

宗教とビジネスの融合には、共通課題を探す必要がある

宿泊事業のノウハウがない

これはまったく心配する必要がありません。というか、お坊さんや神主さんで宿泊事業も専門家である方が稀です。過去にホテルマンだったとか、一級建築士の資格があるとか、旅行会社や会計事務所に勤めていたとか、英語がペラペラとか、そんな何でもできる人はまずいません。

宿坊創生プロジェクトでは、宿泊と宗教の役割分担をモデル化しています。宿泊はプロに任せ、お坊さんや神主さんには宗教部分で力を振るって頂く考え方です。

施設については「設計」「建設」「内装」など。運営では「宿泊」「食事」「法務」など。その他、集客や資金など、各分野の専門家と組みながら宿坊を運営していきます。

田舎だから人が来ない

これについては、都心から離れているからとバッサリ切り捨てることはないと考えています。

宿坊創生プロジェクトも来年の3月に第一号宿坊がオープンと、まだまだ始まったばかりです。現状では限りなく失敗する可能性の低い、都心部や地方都市が中心になることは否めません。

ですがこれから外国人観光客の日本旅行が一巡すると、次に来る波は地方への旅行需要増加です。日本旅行の満足度は他国と比べても高い数値が示されており、一定の割合でリピーターも出てきます。

そうした人が一度も行っていない場所を求めるのは必然で、埼玉県の秩父山奥にある大陽寺のように、思い切った田舎の方が人気が出る可能性も高まります。

また、現在の日本は地方創生が大きな課題になっています。ここに大きな投資が入ることも間違いなく、宿坊のような思い切った施設のある場所はますます注目されます。

その意味で5年後、10年後を見据えて今のうちに宿坊開設の情報収集を始めておくことは得策です。

住職が反対している

副住職などの立場にいるお坊さんからよく聞く話です。この場合は住職を説得するより、仕方がありません。

これはお寺を背負う重さと異なるので単純な比較にはなりませんが、私自身も会社を辞めて寺社旅研究家として独立する際、親から勘当されかけました。

そこで様々な事業を新たに生み出したり、詳細なプランを練って説明したり、説得には2年かかりましたが、良好な関係を維持しつつ前に進むことができています。

理解を得るために必要なのは、「情報」と「時間」です。これは情報=理性、時間=感性と言い換えると分かりやすいかもしれません。

宿坊を17年研究していると言えば、他にどんな言葉を重ねるよりもほーりーの宿坊好きを信じて頂けるのと一緒です。

理性だけで相手を説得してもだめで、断られても粘り強く説得する感情の力は不可欠です。

時間がない

「時間がない」というのは、とても曖昧な言葉です。私も常に時間がありません。

ですがこれも激務と言われるシステムエンジニアとして働きながら、寺社旅研究家として本を出したり、イベントを作ったりと活動し続け、独立するまでに至ったほーりーとしては、ありきたりですが「時間は作り出すもの」と考えています。

そして宿坊創生プロジェクトで提案している宿坊は、時間がないお坊さんや神主さんにこそマッチします。宗教以外をそれぞれの専門家に任せていくスタイルなので、使える時間に応じて関わっていくことができます。

やる気がない

うん、やる気がない人は、絶対無理です。宿坊はやれば必ず大成功する魔法の秘策ではなく、新たな挑戦には必ず困難が伴います。

そこを二人三脚で乗り越えていくのが宿坊創生プロジェクトなので、私たちがどんなに足を動かしても、もう片方の足が動かないと絶対に転びます。

ということで、、、

最後の一つはともかく、宿坊なんてできない理由の方がたくさんあって、「できる」「やろう」と考えている人の方が少数派です。

なのでまずは宿坊って何だ? 宿坊を作るためにはどんな手段があるんだ? という興味で宿坊スタートアップミーティングに来て頂いてもまったく構いません。

よろしければ、ぜひお越しくださいませ。

宿坊スタートアップミーティング

日程   : 2016年11月29日(火)
時間   : 14:00 ~ 16:00 (開場 13:30)
会場   : HERBIS PLAZA 貸会議室 5F会議室3号
交通   : JR大阪駅(桜橋口)より徒歩7分
参加費  : 無料
参加資格 : 宿坊に可能性を感じ、ポジティブに考えられている方

会場へのアクセス情報はこちらをご参照ください。

HERBIS PLAZA 貸会議室へのアクセス

参加のお申し込みは、以下のリンク先フォームからお願いします。タイトルは『宿坊スタートアップミーティング参加希望』とご入力ください。また、ご質問等あれば同じく同フォームからご連絡お願いします。

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