宿坊はお寺を救う! 京都で宿坊スタートアップミーティングを開催します。
突然ですが、宿坊の立ち上げを考えている人が集まる意見交流会を、4月13日(月)に行うことになりました。
そもそものお話ですが、私は今後のお寺や神社を救うのは宿坊だと思っています。もちろん、宿坊が全ての寺社を救うわけではないですが、大きなツールになるというのが私の考えです。
お寺は今後、激減していく。この言葉を私が(しっかりと記憶に残る形で)初めに聞いたのは、2007年12月15日に築地本願寺で行われた、東京ボーズコレクションでした。この日、『お坊さん学習塾 10年後のお寺をデザインしよう』というパネルディスカッションが行われ、第一生命経済研究所の小谷みどりさんがおっしゃっていたのがこの言葉です。
それから10年はまだ経っていませんが、私もお寺や神社(神社も消えていく事情は同じです)との関わりが深くなるにつれ、この言葉は腹の底から感じるようになっています。
しかーし。大好きな寺社が消えていくのは悲しい。そしてそうした個人的感情を抜きにしても、各地に集積する歴史や文化、そして人々がこれまで拠り所としてきた場所は、素晴らしいものがたくさんあります。
私はその「素晴らしいもの」を探す嗅覚にかけては日本トップクラスの自信がありますが、こうしたお寺や神社が見向きもされず、忘れ去られて朽ち果てていくのは日本にとっても、そして人類にとっても大きな損失です。
観光客が殺到する京都の国宝・重要文化財だけが残れば良いわけではありません。むしろ国宝建築物ではできないこともたくさんあるはず! 私はその一つが宿坊だと思っています。
ちなみに、こんな記事もよろしければ参考にしてみてください。
旅館開業資金の8割をカットできる宿坊は、反則的にメリットだらけ
700戸の家に10軒のお寺、そのうち3軒は廃寺の過疎地で宿坊はできないか?
ということで、ようやく時代が私に追いついてきたのか(偉そう)、このところ宿坊を開きたいというお寺さんから数ヶ寺ほどですが連続して相談を頂いてきました。さらに経済界からも宿坊を作るお寺をサポートしたいという声が上がっております。
実際に宿坊を開設するとなると、旅館業の許可やそのための設備投資、宿泊運営ノウハウに料理、観光PRなど、越えなくてはいけないハードルが山ほどあります。そこでまずは想いある人たちが集まって、交流と情報交換を兼ねてざっくばらんに集まろうよということで、宿坊スタートアップミーティングを開くことにしました。
そして会場は、昨年講演をさせて頂いた京都・東本願寺にある同朋会館さん。ちょうどご相談頂いた方々が関西近辺に固まっていたこともあり、京都で行いたいとお願いしたところ、快く場所をご提供くださいました。
今のところですが、この人たちは絶対に来てほしいと先押さえした方々として、宿坊を開きたいと考えている数軒のお寺の方々、実際にご自身で宿坊を立ち上げられたお寺の住職、宿坊の立ち上げサポートに関心を寄せられている社団法人、一般の方にも宿泊研修を開くことを検討されている東本願寺同朋会館の方、そして宇宙一の宿坊研究家たる私、堀内克彦が集まる予定です。
まあ、そんなに堅苦しい会ではないですし、まずは気軽にお話しながら、どんな問題があり、可能性があるのかを考えていけたらと思っております。
とは言え私は、この日は日本の疲弊していく過疎地域の寺社に強烈な変革を起こす、そしてオリンピックに向けて観光を押し出していく国策にとっても転機となる、経済的な息詰まりを見せる日本にとって希望となる、さらには多くの人が心の拠り所となる寺社本来の意義にも強く光を当てていく、そんなビッグウェーブを巻き起こすための小さな一滴と考えています。
実際に集まられる方々が結びつくと考えるだけでも、ワクワクしてきますし。目指せ、宿坊1000軒開設です! 日本中に宿坊が展開されたら、日本の寺社環境や観光産業は激変します。
そんなわけで、もしも宿坊を立ち上げたい、もしくはこれからの可能性のひとつとして考えている寺社の方がいましたら、ぜひご参加いかがでしょうか? ご希望される方いましたら私までご連絡ください。
以下は企画の詳細情報です。
宿坊スタートアップミーティング
日時 : 4月13日(月) 14:00 ~ 16:00
場所 : 東本願寺同朋会館
参加費 : 無料
参加のお申し込みは、以下のリンク先フォームからお願いします。
あ、ちなみに同朋会館の場所が分からない方。こちらをご参照ください。