みんれびの宿坊記事について、ご意見頂き改めて考えたこと
先日、みんれびがエアービーアンドビーと提携するニュースがあり、以下の記事を書きました。
お坊さん便とエアビーが提携。地方の民泊型宿坊に僧侶が派遣されるかも
こちらについて私のもとにいろんな連絡が入り、ご意見を頂く中で私の中で考え違いがあったと自身でも思ったためお伝えします。
まず宿坊では今まで考えもしなかった様々なニュースが生まれていることにふれ、お寺の方に宿坊に興味を持って頂き、できれば今後一緒に活動していけたらという想いで、上記の記事を紹介させて頂きました。
ただこの記事は後から振り返ってみて、適切なものではなかったと考えています。
これはご指摘を頂いた部分ですが、宿坊は事故や火災が起きた時まで考えた組み立てが必要です。そこにネットで登録された僧侶が派遣されてという形だと、こうした不測事態への対応は難しいものがあります。
この部分が私の思慮の足りなかった部分で、ご指摘を頂いて考え直したところでもあります。確かに歴史ある寺社を宿坊として開いていくとなると、トラブルを未然に防ぐことはもちろん、起きた時にどうするかまでの対応策を綿密に練りこむことが必要です。
その部分にどこまでみんれびさんが対応可能かということは私の方では分からず、まずは先日の記事で述べた意見は取り消しさせて頂きます。またお坊さんが派遣される形式もお寺社会への影響は私の想像以上のものがあり、こちらも取り消します。
今回は宿坊について多数のメディアで報道があったため、思わず反応して紹介してしまいましたが、もう一度お寺にも社会にもどのような形なら宿坊が良いものになるか、もっと深い観点から学び直していこうと考えています。
これまでもけっして軽んじていたつもりではなかったのですが、それでも私が考えている以上に宿坊には多様な専門家によるリスクへの備えが必要ということに気づくことができました。
その詳細は私の方でもまだまだ理解しきれていないため、今回は述べずに留め置かせて頂きますが、様々なご指摘を頂いた皆様に感謝を述べるとともに、これは違うのではと思われた方にはお詫びいたします。
私自身の基本的な想いは、宿坊をずっと泊まり歩いて人に伝え続けてきた中で、宿坊の良さをもっとたくさんの方に知って頂き、そして実際に体験してもらえたら(そしてそれを共有できたら)というものです。
さらにそれをお寺の方には、「宿坊が広がることで、多くの人がお寺や仏教にふれる入り口になる」「宿坊がお寺を次世代につなげる方法にもなる」という方向で共有し、一緒に歩んでいきたいと考えています。
宿坊が広がる過程でお寺が悪い方向に進むことは避けたいですし、意図しない形にならないためにも、もう一度考えを深めるつもりです。
ひとまずここでは意見の見直しを行うことをお伝えします。よろしくお願いいたします。