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身延山の切り込み隊長・覚林坊の桜寺栖パーティに行ってきたよ!

覚林坊の桜寺栖

先日、身延山の宿坊・覚林坊の桜寺栖オープニングパーティーに行ってきました。

一年ぶりの身延山。去年は日蓮宗宗務院の皆さまと来て身延活性会議に参加させて頂いたわけですが、それ以来身延の方とは様々なご縁が生まれています。

この覚林坊さんも去年の会議前にお邪魔させて頂いたら、特製のスイーツをご馳走になってしまいました。

覚林坊のスイーツ

そして今回、私の元に送られてきた一通の手紙。それが覚林坊の境内に建てられた桜寺栖オープニングパーティー招待状です。宿坊に新たに生まれたコミュニティスペースを見てみたいと、居ても立ってもいられず身延へ駆けつけてしまいました。

ほーりーのホームタウン。府中からバスでゴーです。

覚林坊桜寺栖(テラス)の全景

覚林坊の桜寺栖とはどのようなものか。これは名前の通りお寺のテラスです。言葉で説明するより、写真で見て頂いた方が早いでしょう。入り口はこんな感じです。

覚林坊の桜寺栖階段

階段を上ると、このようになっています。

覚林坊の桜寺栖全景

上から境内を見下ろすと、こうだ~!

覚林坊の境内

ということで、いるだけでワクワクできる空間ですよ。

覚林坊桜寺栖のオープニングパーティ

そして今回はこの桜寺栖が完成したのでお披露目を兼ねて、オープニングパーティが開催されました。まず私をご招待くださった覚林坊の大黒(お寺の奥さん)・樋口純子さんからご挨拶。

覚林坊の大黒(お寺の奥さん)・樋口純子さん

山梨県観光部や久遠寺のお坊さん、山梨中央銀行の方と挨拶が続き、桜色のスパークリングワインで乾杯! 身延と言えば、やはり桜ですね。

ロゼワインで乾杯

そしてお祝いの能が舞われ、目と鼻の先で見ることができたのでものすごい迫力。ほーりー大感激でした。 

能の舞

他にもお琴の演奏やソプラノ歌手の「さくらさくら」、そして日蓮宗と言えばお会式などによく登場する纏(まとい)も披露されます。これがまたかっこいいのです。

纏(まとい)

日が暮れてくるとお坊さんバンドの演奏もあったり。ちょっと肌寒くなってきたら、ホットワインが用意されていて、飲みながら耳を傾けてまったり。めちゃくちゃ楽しんできちゃいました。

お坊さんバンド

覚林坊桜寺栖はクラウドファンディングから生まれました

そんなわけでおいしい食事とお酒に浸りながら、身延山で過ごした一日。しかーし宿坊研究家としては、この新しい企画に込められた想いも聞いてこないといけません。この桜寺栖。特徴的なことの一つは、クラウドファンディングで資金の一部を賄っていることです。

桜寺栖のクラウドファンディング

結果を見ると44人の支援者による、計72万4000円が集まっています。もちろんこの額だけでテラスが作られたわけではありませんが、それでも大きな金額です。ちなみに支援者募集時のページはこちらです。

先に紹介した樋口さんの言葉によると、このテラスが生まれたそもそもの発端は東日本大震災。地震が起きたあと、恒例行事だった身延山の桜ライトアップが中止になったことです。

私もネットで過去記事を遡ってみましたが、地震が起きた2011年と翌年の2012年は中止され、再開したのは2013年になってからのようでした。

身延山は桜の名所として、ものすごく有名です。そして桜のライトアップを楽しみに身延山を訪れる方も大勢います。しかしこれが中止になったことで、樋口さんの目から見ても参拝者の滞在時間は減少し、街から活気がどんどん失われていったそうです。

これはほーりーも頷くところがあります。私が初めて宿坊に泊まった時、最も印象に残ったことの一つは夜のお寺を見たことでした。昼に訪れるだけでは出会えない風景がそこにある。その魅力に撃ち抜かれて、宿坊巡りが始まったほどです。

しかし私のように何もなくても勝手にはまる奇特な人間はさておいて、「夜」に「体験」できる何かは滞在時間が3時間で終わるか24時間になるかの差を生み出します。

特に身延山久遠寺は、朝のお勤めが大迫力です。50人から多い時で100人以上もお坊さんがお経を唱える光景は、日本全国の宿坊に泊まったほーりーでも他ではあまり見ていません。しかし日帰りだとこうしたものに気づかれることもなく、全部パスされてしまうわけです。

もちろん震災当時は自粛ムードが日本を包み、ライトアップ中止は仕方のない面もあると思います。ですが覚林坊さんの周りには街から活気が失われていく現状に、自腹を切ってでもライトアップを再開したいという方が集まってきたとのこと。

そして樋口さんも何かしなければという気持ちになり、夜に飲食しながら境内の桜が楽しめる「桜寺栖」が企画されたわけでした。

そう言えばテラスから見た桜のライトアップは、酔いがさめるほどの美しさでしたよ。

覚林坊の桜ライトアップ

身延山の切り込み隊長・樋口純子さんの行動力

ほーりーはこの樋口さんと直接お会いしたのは二回ですが、メールや電話で話を伺ったりと様々な形で意見交流しています。そして密かに身延山の切り込み隊長だと思っています。

身延山は湯葉料理が名物ですが、覚林坊さんはそこに様々な創作料理を加えて昔から評判になっていました。私が15年ほど前に様々なお寺の精進料理を調べるのにめちゃくちゃ役に立った以下の本でも大絶賛されていましたし。



 精進料理紀行―全国「味とこころ」の寺巡り (オフサイド・ブックス)

 藤岡 良 著

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他にもこちらの料理にかける熱意は有名で、

○みのぶまつり2000「湯葉料理コンテスト」 グランプリ受賞
○味の山梨ロマン街道 第8回食の祭典やまなし 「甲府商工会議所会頭賞」受賞
○味の山梨ロマン街道 第11回食の祭典やまなし 「株式会社テンヨ武田社長賞」受賞

などの賞を受賞されています。

さらに近年ではお寺でのお昼ごはん「おてらんち」が好評です。他にも宿坊で「英語レッスン」を行ってNHKが取材に来られたり、「蛍の名所への案内ツアー」や「ムスリムのお客様向け専用サービス」など、次々と企画を生み出しています。

しかもそんなこんなしているうちに、宿泊予約コンテンツとしては世界最大の利用実績を持つブッキングドットコムで「口コミアワード2017」を受賞! 海外からの旅行客も激増状態です。

そしてその圧倒的な行動力が次に向かったのが、クラウドファンディング。ネット上でも評判になり、あっという間に目標額を突破。身延山の宿坊に多くの人が注目するきっかけをまた作りました。

宿坊は多くの人と感動を共有する土台がある

この覚林坊さんの快進撃。これらを目の当たりにしてほーりーは思います。それは宿坊には多くの人を巻き込む吸引力があると。

これまた樋口さんのお話ですが欧米のお客さんからは、「夜にまったりお酒をのめる空間があれば」という声をこれまで多く頂いていたそうです。

宿泊できる宿坊でなければ、こうした声は集まらなかったでしょう。そしてこのテラスを作るプロジェクトに共感してお金を出す人も、たぶんこれほどにはいなかったはずです。

宿坊だから、そこで長い時間を過ごす。長い時間を過ごすから、その場に自分がいるイメージが明確になる。このクラウドファンディングは、知り合いばかりがお金を出したわけではありません。覚林坊と接点のない方、宿泊したことのない方も、多くお金を出されています。

宿坊が核となり、多くの方の共感を得た。それが実際に支援につながり、形になったのが今回の桜寺栖プロジェクトです。

だってこんなの、反則的に楽しいに決まっていますし。

桜寺栖の賑わい

ということで、、、

覚林坊さんは上でも述べた通り、私が宿坊研究を始めた19年前から(というよりも、それより前から)様々な挑戦を繰り返してきました。それだけにファンも多く、今回のクラウドファンディング成功につながったことは見逃せません。

しかし苦境が語られる地方のお寺で宿坊が人を惹きつけ、お寺を進化させた事例としては、私は多くの方に勇気を与えるニュースじゃないかと考えています。

樋口さんとは対面でお話させて頂いた時も、このパーティーの最初の挨拶でも、身延山の良さを多くの方に知ってほしい。たくさんの人がお参りする機会を作りたいとおっしゃられていました。

身延山を日本有数のポテンシャルを秘めた場所として追いかけるほーりーとしても、その挑戦は応援できたらと考えています。

覚林坊さんと桜寺栖がこれからどのように展開されていくのか。今後はますます目が離せなくなりますよ!

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覚林坊の大黒(お寺の奥さん)・樋口純子さん

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