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お寺と人をつなぐ樹木葬セミナーが福岡で行われますよ

本昌寺の樹木葬庭苑

ほーりーが顧問を務める霊園会社・アンカレッジの樹木葬セミナーが、福岡県糸島市の法林寺で行われます。なお、開催日は2019年10月4日と2020年1月21日です。その他に、東京と京都でも行われますよ(詳細は一番下に書いています)。

このアンカレッジはもともと、東京にある道往寺の柏昌宏住職が創業した会社です。檀家数が少なく本堂も傷みが激しい自坊をどのように立て直していくか、悩んだ末に作られました。

創業したのは2009年。当時は樹木葬などほとんどなかったため試行錯誤を繰り返しながら、2013年に道往寺で樹木葬庭苑を開苑しました。そしてこのお墓がヒットしたのでアンカレッジではそのノウハウをまとめて、いろんなお寺と一緒に活動しています。

こちらがその、柏昌宏住職です。現在はアンカレッジの顧問になっています。

道往寺の柏住職

そして現在ご一緒させて頂いているお寺は16ヶ寺まで増えました。岩手:1、東京:9、千葉:2、神奈川:1、京都:1、兵庫:1、福岡:1と、関東を中心に東北から九州まで広がっています。

それぞれのお寺を見ると、都心部から過疎地、さらには離島まであります。また今回のセミナー会場でもある法林寺だけはちょっと特殊で樹木葬ではなく、納骨堂販売のお手伝いをさせて頂いています。

アンカレッジはお寺を支えることに特化した会社

アンカレッジの特徴は、社是に「お寺のある暮らしを作る」ことを掲げていることです。もともとお寺の住職が作った会社なので当然かもしれませんが、お参りにつながるお墓を作り続けています。

アンカレッジの社是

などと言うと、きれい事のように思われるかもしれませんが、これを実現するためには泥臭いことの連続です。まず何よりも「お寺のある暮らしを作る」ためには、お坊さん達に汗をかいてもらわなければいけません。

お墓を売るだけなら、僧籍を持たない販売スタッフだけでも可能です。しかしそのお墓購入を仏教や仏事とつなげるのなら、そこには仏教者の存在が欠かせません。

なのでアンカレッジがご一緒させて頂くお坊さんには、お墓を求める方と面談したり、購入後も様々なコミュニケーションを取って頂いています。アンカレッジの販売スタイルはお寺とつながる価値観をアピールしていることもあり、「お墓、売っといてね。よろしく☆」というお坊さんだと、そもそも売れなくなってしまうのです。

そしてこれが他と大きく差別化されて、アンカレッジが躍進を続ける要因の一つにもなっています。

詳しくは以下の記事をご覧頂ければと思いますが、

樹木葬の競合は増えたけど、お寺と人をつなげるお墓は増えていない

リンク先まで読むのが大変な方のために簡単にまとめると、

○これまでのお墓は、石を売りたい石材業者の思惑が強いデザインだった
○アンカレッジはお坊さんと本音でぶつかりながら、お寺と市場双方の理論を取り入れ続けている
○その結果、ハード面は真似ができても、ソフト面では唯一無二のものになってきた

と、いうものです。

いや、まあ。ガーデニングの本場イギリスでエリザベス女王から「緑の魔法使い」と呼ばれ、庭園の世界では国内外に熱狂的なファンを持つ石原和幸氏の設計事務所に依頼しているので、ハード面でもちょっとやそっとで追随できるものではないのですが(怒られるといけないので、フォロー入れときます)。

そしてこのように売れた先の関係作り(ソフト面)を重視しているため、宗旨不問でお墓を販売しても8割以上の方からそのお寺で葬儀法要を依頼されています。

道往寺樹木葬の法要割合

通常の石材業者や霊園会社にとっては何の意味もなさない数字ですが、アンカレッジにとってはこれこそが目指すミッションであり、会社にとっての羅針盤なのです。

アンカレッジは、お寺に対してモノ言う会社

上でも少し述べましたが、アンカレッジはお寺やお坊さんに様々なことを求めます。その一つは価値観の転換です。

お寺や石材業者はもともと、男性の意見が強い社会です。しかしマーケティング調査をすると、お墓は女性の選択権が強い分野です。シンプルに考えても、夫婦で先に亡くなる確率が高いのは男性でしょう。

なのでアンカレッジでは創業当初から、女性目線を最大限に意識してきました。

男性に嫌われてでも女性に選ばれる、樹木葬のヒットの秘密

最近は樹木葬が市民権を得てきたため、そこまででもないかもしれませんが、数年前は「花と緑のあふれるお墓なんて、男性から見ればこっ恥ずかしい」という意見もありました。しかし武骨な石だけのお墓は女性から見ると、寂しくて薄気味悪いと思われがちです。

なお、最近は女性目線だけではなく、LGBTや様々なマイノリティな方への理解を促進する活動にも力を入れています。

アンカレッジと多様性

また価格や広報面においても、お坊さんと市場の意識はギャップがあります。アンカレッジではお墓の販売に対して、以下の理念も持っています。

○公共墓地や大資本とは戦っても負けるので、安売り競争はしない
○資金を投入して、積極的に広告を出していく

これは高値で販売(もちろん、適正な範囲内ですが)することに過剰な罪悪感を抱いたり、売りたい姿勢を見せたくないので口コミだけでの販売を目指すお坊さんに、それでは成り立ちませんよという話をよくしています。

なのでその経済性やマーケティング手法も、アンカレッジでは重視しています。下記はお墓の価格を上げやすい都心部の事例なので、どこでも通用するわけではありませんが、一例として1000万円未満の投資で1億円以上の売上を生み出しました。

都心の樹木葬リターンイメージ

そして現在のところどのお寺も順調に販売が進んでおり、開苑して間がないお寺を除けばみんな黒字化を達成しています。

都心の樹木葬販売スピード

当然ながらお坊さんやその土台にある仏教から学ばせて頂くことも多く、アンカレッジの手法をそのまま押し付けるわけではありません。

ただしお寺の言いなりで破綻している霊園会社も多いため、お寺と会社がそれぞれの観点から意見を述べ合い、両者の納得ある形でお墓を作ることが双方(そして、お墓購入者も含めて)の利益になっていくと信じています。

福岡や九州は、樹木葬に有利な地域

そして今回の福岡セミナーですが、アンカレッジにとっても九州はまだまだ未踏の地域です。先に述べた福岡の法林寺はアンカレッジ唯一の納骨堂販売サポートという形式で、樹木葬ではありません。

しかしこの法林寺の納骨堂は販売が絶好調ですし、地域的なマーケティング情報も溜まってきました。そこで福岡県や九州各地で樹木葬にご興味あるお寺があればぜひご一緒できればと、今回は福岡で樹木葬説明会を開催することになりました。

ほーりー調べによると、福岡県は需要の割に供給が少ない穴場地域です。総務省統計局とお墓探しの大手サイト・いいお墓の情報を元に樹木葬1件に占める人口割合をまとめると、以下のようになっていました。

樹木葬の都道府県別比率

一番右側が福岡県です。やばい、これ。関東や関西でも好調状態なんですからね。それがまったくかすんでしまう、福岡県の棒の長さよ。

もちろんこれはシンプルに人口を樹木葬件数で割っただけなので、そのまま需要を表すわけではありません。ですが樹木葬というキーワードはメディアでもぐいぐい取り上げられていますし、福岡、あるいは九州の主だった街なら、今が絶好の機会であるのは推測できるでしょう。

樹木葬セミナーの内容は

樹木葬セミナー構成

今回、開催されるアンカレッジの樹木葬セミナー。当日はこのお墓導入を検討される方に向けたものにはなりますが、(特に前半は)樹木葬の話だけを押し続けるわけではありません。

そもそも世の中に、どのようなお墓があるのか。市場ニーズや法律関連など、様々な前提条件を話さないと、アンカレッジがなぜ樹木葬を選んでいるかが見えてきません。

極端な話。都心部の真ん中にあって、億を超える投資の可能なお寺なら、機械式納骨堂をドドンと建てた方が莫大な利益が上げられます。なので全てのお寺にとって、樹木葬が最適解とも限りません。

そこで樹木葬の話だけを一方的にするのではなく、セミナーではお墓市場全体の流れから解説していく形になります。資料も毎回ブラッシュアップされているため、最終的にどのような話になるかは当日にならないと分からない部分もありますが、

○首都圏で吹き荒れる機械式納骨堂の旋風
○名前は知れ渡ったもののシェアは小さな海洋散骨
○物議をかもす、ゆうパックでの送骨納骨
○人口動態に伴う、墓地需要の繊維
○市場調査に伴う消費者のニーズ

などなど、お墓市場に興味ある方には、大いにためになる話です。ほーりーもこれまで5回以上このセミナーに参加していますが、これによってお墓の知識はだいぶ増えました。

そしてもちろん、アンカレッジが行ってきた様々な工夫やノウハウもお知らせしていきます。上で書いたことと重複する部分もありますが、

○駐車場3台分ほどのスペースで始める、リスクを抑えた導入計画
○男性に嫌われても女性にターゲットを絞ることで得た需要の広さ
○世界レベルの造園家とコラボして作られたデザインの秀逸性
○安売り競争から脱却して生まれた収益力
○お坊さんがしっかりコミュニケーションを取る布教の足掛かり策
○購入者の8割が葬儀法要を依頼する、新たなお寺サポーター作り
○一定期間で合祀墓に移す土地のサイクル活用
○都心部から離島までお墓を作った経験値
○アンカレッジ独自のマーケティング能力と販売ノウハウ
○ほーりーが顧問を務めることで、なんかいろいろ話題になる

などがありますよ。

ということで、もしも福岡セミナーにご興味ある方は、ぜひお気軽にご連絡下さい。以下はセミナー案内と申し込みフォームです。

ご住職のための樹木葬墓セミナー

アンカレッジ・伊藤社長の樹木葬墓セミナー

永代供養墓でお寺の未来を考える住職のための勉強会です。現在進行形で樹木葬墓に取り組み、挙がった成果を取り上げながら学ぶため、実践的な情報が満載です。

○セミナー内容

1.機械式納骨堂? 樹木葬墓? 散骨? 送骨納骨? データで見る最新のお墓事情
2.檀家離れの時代に寺院墓地は売れないのか? データで見る最新の消費者事情
3.いま売れている樹木葬墓についての話

ご参加いただいたお寺様には「とても面白い!」と好評。参加寺院6割から「うちのお寺にも提案がほしい」と無料提案のご依頼が寄せられる好評のセミナーです。

(無料提案は申込順になっておりますのでご了承ください)

日程   : 下記申込みフォームの参加希望日の欄を参照
会場   : 福岡(法林寺)、東京(道往寺)、京都(本昌寺)
参加費  : 3000円(参加してみて「情報が不十分」と感じたら、参加費はいただきません!)
参加資格 : ご住職、副住職ほか寺院関係者(毎回3組限定)

【参加者特典】
セミナーご参加の寺院様には、セミナー資料(PDFデータ)と商圏データをプレゼントいたします。さらに、ご希望の寺院様には交通費のみのご負担で、個別にお寺を訪問させていただき、樹木葬墓の無料提案も行っております。

【会場地図】

それぞれの会場の地図・アクセス情報はこちら

【申込みフォーム】

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本昌寺の樹木葬庭苑

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