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AIが描いた絵を使って、イラスト付き御朱印を作成しました

二尊院のAIイラスト付き御朱印

 去年から今年にかけ、AI(人工知能)技術が一気に進展しました。その中心となったテーマの一つが絵の作成です(もうひとつは、チャットですね)。

 そんなわけで絵は好きだけど自分で描くのは苦手なほーりーは、これまでいろいろな実験を続けていました。

 AIが絵を描くMidjourneyで仏教的なアートを作りました

 AIを使ってお坊さんのイラストを描くスキルがアップしました!

 そしてふと、思ったわけです。あ、これは御朱印に応用できそうと。そんなわけで、毎月企画作りのミーティングを行っている二尊院の田立住職に相談し、早速試してみることにしました。

 二尊院は唐から楊貴妃が日本に渡ってきたという伝説が残るお寺です。境内には楊貴妃のお墓があり、本堂の前には中国の陝西省(せんせいしょう)にある像と同一の、大理石で作られた楊貴妃像が立っています。

 そんなわけで絵のモチーフも、楊貴妃にしてみました。他では全く聞いたことがないので、もしかしたらAIが描いたイラスト付き御朱印は、これが世界初かもしれません。

御朱印を書く田立住職

 ちなみにこれまで二尊院の御朱印は、文字と朱印のシンプルなものでした。

 そんなわけでもう少し華やかさも取り入れたいとこの御朱印を作ったわけですが、完成品を見て田立住職は「これなら今までより少し価格を上げてもよいかな」と、お話しされていました。

 二尊院は本州最西北・山口県長門市にあり、過疎化の進む地域にあるお寺です。

 檀家制度だけではお寺が維持できなくなることは目に見えており、現在宿坊の二号棟も準備しています。

 コロナ禍にスタートして3年経った二尊院宿坊に、二号棟が誕生します

 本堂もこんな感じで、ところどころ破損しています。お寺を次世代に伝えていくためには、必死に挑戦していかなければいけないわけです。

二尊院本堂の破損

 きれいな絵を描くことができるなら、それが一番良いのかもしれません。ただ昨今は美しいイラスト付きや切り絵で作られた御朱印などが巷にあふれ、シンプルな御朱印は埋没しがちな傾向にあります。

 そこで絵が描けなくてもこの御朱印であれば、ちょっとはお寺をお参りした時の思い出となり、その歴史やご由緒にも想いを馳せやすくなりそうです。

 そして御朱印は経営を支える柱になっているお寺も多々ありますし、こちらもそうしたお寺を守る一助になったなら、とてもうれしく思います。

AIイラスト付き御朱印を作りたいという方は、ご参考までに

 上に写真を載せた楊貴妃のイラストは、AIに「頭に牡丹の花を乗せた楊貴妃を描いてほしい」という感じのお願いしたら30秒くらいで出来上がりました。

 ただこの絵が出てくるまで、ひたすら何度も同じ命令を(ちょっとずつ言葉を変えたりしながら)繰り返しています。実際にほーりーも半日くらいかかって、やっと納得いく絵ができました。

 つまりAIで気に入った絵を生み出すためには、泥臭い作業が必要です。コンピューターがぱぱっとやってくれるわけではないのですね。そんなわけで採用されなかった楊貴妃の絵が、ほーりーのパソコンにはたくさん保存されています。

楊貴妃の絵

楊貴妃の絵

楊貴妃の絵

楊貴妃の絵

 そして絵ができたら、今度は御朱印として使えるように加工することも必要です。この手順も試行錯誤しながら、ようやく確立することができました。

 この辺はせっかく生み出した秘伝の方法ですし、文章だけだと長くて分かりづらくなってしまうので、「自分もAIでイラストを描いて御朱印を作りたい」というお坊さんや神主さんがいたらZoomとかでお伝えしたいと思います。

 ご興味あれば、お気軽にご連絡くださいませ。

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二尊院のAIイラスト付き御朱印

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