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ご祈祷研究家志望の若者に伝授した5つの心得

01.寺社活性化
 

妙勝寺のご祈祷

先日書いた、『プロの寺社旅研究家を目指す人に、ご祈祷をお勧めする7つの理由』を読み、実際にご祈祷研究家を目指したいという方が来られたので相談に乗りました。

話していた限りではやる気満々のようでしたが、こうしたやる気は短期的な燃え上がりより、長期的な持続性の方が大切なので、果たしてどうなるか見守っておきたいです。

(とは言え、すぐに話を聞きにきた行動の早さは素晴らしいです)

それはともかく我が家の近くにあるいつものカフェで、2時間くらい心得を伝授したので、内容をダイジェストでまとめます。

ご祈祷研究家志望の若者に伝授した5つの心得

アウェイに出る

相談に来られた方は、普段から幾つかのお寺に出入りしている方でした。なので特に初期段階では、自分の馴染みのない宗派から行ってみるようにと勧めました。

ご祈祷研究は、数多く受ければ良いというものではありません。実際にご祈祷を受けるに当たり、どんな情報がなくて不便なのか、何があれば安心できるのかを肌で感じる必要があります。

出来るだけあたふたしながら、手探りで調べていく。効率悪いようですが、それができるのは経験値が溜まっていない初期のみです。

仏教・神道の専門知識を追い過ぎない

これもある程度知識のあった方なので強く話したことでしたが、ご祈祷の詳細な内容を追い過ぎることは止めました。

これには二つの意味があります。一つはお坊さんや神主さんの所作や教義を細かく研究しても、労多くして利が少ないこと。ご祈祷研究家が情報を伝える対象は、ほとんどが寺社になじみのない方です。そうした方で最初から深い知識を求める人は多くありません。

そしてもう一つ。宗教的な内容はどんなに頑張っても、本職のお坊さんや神主さんには敵いません。そこはご祈祷研究家が中途半端に語るより、専門家に任せた方が良いわけです。加えていえば、密教や神道など、詳細を語ることを是としないところもあります。

なのでご祈祷研究家にとって必要なのは、一般的な人とご祈祷をつなぐ目線です。予約が必要か、ご祈祷が受けられる日や受けられない日の詳細、当日の待ち時間、お布施や初穂料の額、全体の所要時間、事前に用意の必要なものや服装、ご祈祷を受けるに当たり説明されたこと、その場で感じたことなど、ご祈祷を受ける側から見て必要な情報をまとめていくと、有益なデータベースになります。

(もちろんできる範囲での勉強は必要です。ただお坊さんや神主さんと同じ知識を目指しても、劣化僧侶・劣化神職以上にはなれないということです)

大きな寺社から行ってみる

まったくのゼロ知識、ゼロ人脈でご祈祷を受けようとすれば、大抵の方は家の近くにある寺社か、名の知れた大きな寺社に向かいます。なので最初はなるべく大きな寺社から回ることが有効です。

これは特に検索数を意識した観点です。メジャーな寺社の方がネットで検索される回数は多く、ご祈祷レポートが読まれる確率も高まります。私の活動の中ではお守り研究が特に顕著でしたが、珍しいお守り、誰も知らないお守りよりも、一番人気があったのはメジャーな寺社のお守り紹介でした。

研究家として意気込むと、どうしても世間に知られていない寺社を発掘したくなります。ですがそれは一通り、誰もが知っている寺社を回った後で良いのです。

しっかりと記録に残す

インプットに比べてアウトプットは面倒な作業です。ですがそのアウトプットこそが研究者を研究者たらしめます。なのでひとつの寺社でご祈祷を受けたら、なるべく早くレポートにまとめることが大切です。

どんなに記憶力の良い人も、時間が経てば体験したことのほとんどは忘れます。100回ご祈祷を受けて研究者になれる人となれない人の差は、アウトプットの速さで決まります。

踏み込んだ記事を書こうとすれば、どうしても記憶が新鮮なうちに情報をまとめる必要があります。何事も先送りしがちな方には研究者は向きません。

ご祈祷が社会の何と結びつくかを考える

これは中長期的な話ですが、ご祈祷の研究をしても、それがそのままお金になるなんてありえません。ある程度の経験を重ねたら、ご祈祷が社会の何と結びつくかを考える必要があります。

私は宿坊情報をまとめたことで、寺社が好きな人の趣味を分かち合いたいニーズを実感し、寺社コンを作りました。また、今はインバウンド需要の高まりを受け、宿坊を作るプロジェクトにも関わっています。

アイディアとそれを元にした試行錯誤は、プロとアマチュアを分けます。こんなこと仕事になるかと思うものにこそ、原石は埋まっています。

ということで、、、

もしもプロのご祈祷研究家を目指すとしたら、とんでもない茨の道です。私自身、宿坊研究を初めて専業になるには12年必要でした(私にセンスがあれば、もっと早くできたかもしれませんが)。

なので本人にも、まずはゆっくり足場固めをするようお伝えしています。この先どうなっていくか、もしくはどうもならないかは分かりませんが、本人が続けていくなら応援していきますよ。

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