前例がないと挑戦できない方。不安こそ、前に進むためのシグナルですよ
不安をシグナルにする。これは私の行動の中でも、根幹を占めている方針です。私は何か新しいことをやりたいと思ったとき、不安を感じたらやる、不安を感じなければやらないようにしています。
不安を行動のシグナルにしよう! 何かやりたいと思った時、不安を感じないことにやる意味はない。それは成功しても利益が得られず、成長にもつながらず、時間の無駄にしかならないこと。不安を感じながら始めたことは、成功すればもちろん、失敗しても得るものがある。
— ほーりー(寺社旅研究家) (@holy_traveler) 2015, 10月 29
不安を感じなければやる、ではありません。不安を感じたらやるのです。私はお坊さんの講習会で講師をさせて頂くことが多いのですが、この業界は歴史が深すぎる分、新しいことになかなか手が出ない傾向にあります。
簡単に言うと、タブーが多すぎるんですよね。明示的であれ、暗黙的であれ。なので私はお坊さんの講師をさせて頂くときには「前例のない事に挑戦しましょう!」と常に言っています。これはお坊さんに限らず、誰かがやったことじゃないと怖くてできないという方には強くおすすめです。
ゆるキャラを二番煎じどころか百番煎じで作る自治体とか。そんなんじゃ味も何も出るわけないですよ。不安を感じてやったことはハイリスクハイリターンですが、不安を感じずにやったことなんて、ハイリスクノーリターンなんです。
例えば私は、会社を辞めて寺社旅研究家として独立しました。この選択は私にとって、とても大きな決断でした。
しかし専業で働き始めたことにより、周りからの見られ方が変わりました。お坊さん達の研修に講師として呼ばれるようになったのは、やはり会社を辞めてからです。また、コンサルタントやアドバイザーとして契約させて頂いたり、様々な事業提携の話が来たり。道なき道はそれだけでトップランナーですので、世間からの注目度が違うわけです。
また、寺社コン(寺社好き男女の縁結び企画)を最初に作った時もそうでした。出会いのイベントなんて作ったら、周りからどんな目で見られるかという恐怖でいっぱいでした。
そもそも宿坊研究会を作った16年前は、宗教に関わる活動だって今では考えられないくらい、世間からは白い目で見られました。まだまだオウム事件の印象が強烈に世間に残っていたので、宗教に関わる人間=近寄ってはいけない危ない人と見られていました。20代男があちこちのお寺で座禅してるなんて言ったら、不審者扱いです。
それでも、これはいいんだ、やりたいんだと思ったら、心の声に素直に従ってやってみるといいのです。そもそも不安を感じるけどやりたいことは、本当に心の底からやりたいことです。不安を感じることなくやりたいことなんて、実はたいしてやりたいことじゃないんです。
だって、怖いけど進みたいというのは、それだけ多くのエネルギーがなければ心に沸き起こってきませんから。
今だって、私は日本中に宿坊を作りたいというプロジェクトに向かっています。はっきり言って上手くいくかどうかわかりませんが、宿坊がたくさん増えたら世の中ものすごく楽しいことになるだろうなという確信だけはあります。
宿坊スタートアップミーティング開催! 宿坊をテーマに真剣な未来を考えています。
こんなツイートも見つけました。
不安を感じやすい人のほうが、そうでない人に比べて、仕事の出来がよく、ストレスへの対応も上手であることがわかっている。将来への適度な不安は、計画的な行動をもたらすので、健康にもいい。たとえあなたが不安を感じやすくても心配することはない。
— 心理学で生活を変える (@sinrigaku_life) 2015, 10月 29
私も極度に臆病です。なので不安をシグナルにするもう一つの利点は、失敗の可能性に敏感になることです。そこで最悪の事態を事前に見積もりながら、致命的な失敗だけは避けるようにしていくようにしています。かすり傷なんていくら負ったっていいのです。
皆さんも、不安を感じたら前に進んでいきましょうー!