お墓イメージアップ計画。ほーりーがお墓の企画・販売会社に就職したら行いたい13の案
いろいろとお世話になっている株式会社アンカレッジさんが、業務拡大に向けて社員募集を開始しました。都心の樹木葬が絶好調で、今年を第二の創業期と位置付けているとのこと。
伊藤社長から誰か良い人いないかな~と相談されましたが、墓所企画・寺院コンサル業界への就職先を探している方は都合よくいなかったので、もしも私が働くとしたらこんなことすると考えつつ、アンカレッジさんの業務を紹介します。
まず、アンカレッジさんの主な仕事は
(1)お寺のコンサルティング
(2)お墓の販売
(3)お墓を作る提携寺院の開拓
です。
ということで、(1)のお寺のコンサルティングは最後に書くとして、まずはお墓を販売するとしたら何ができるか。それは広く社会にお墓への興味を持って頂くこと。それにはお墓や死のイメージを変えたり、社会的メッセージを発するのが有効ではないかと、超素人の私が脳内シミュレーションしてみます。
そしてアンカレッジさんが手がける都心の樹木葬は、もともとお墓は怖いという意見から生まれています。で、あれば、私もこれには乗っかりたい。ということで、お墓イメージアップ計画を以下にまとめてみました。
(1)日本中の変わった墓参りを集める
墓地で花火や爆竹を鳴らす長崎や、お墓の前で宴会する沖縄など、一口に「お墓参り」と言っても世の中には様々な形があります。そうした変わったお墓参りを集めたら、お墓に対するイメージが変わるかもしれません。
(2)墓参りのある国、ない国地図を作る
お墓参りは世界中どこでも行われているかというと、そんなことはありません。むしろ日本のような国は少数派です。そこで世界のお墓参りあるなしマップや、世界中のお墓参り事情をまとめたら、日本のお墓の良い部分がきっといろいろ見えてきます。
(3)日本各地にある黄泉の国や地獄・極楽を探す
熊野を歩いている時に地元のガイドの方から、この道の先は黄泉の国と教えられて感動したことがあります。また、地獄、極楽は温泉地や山岳信仰の聖地に多くありますが、まとめてみたら面白そうです。
地続きで行けるあの世情報。向こうの世界がちょっと身近になりますね。
(4)ドラマや漫画の墓参りシーンを集める
映画にもなった大ヒット漫画『宇宙兄弟』のヒロイン、伊東せりかさんが父親のお墓参りする話は、穏やかながら心に残る個人的名シーンです。映画やドラマ、小説、漫画など、様々なお墓参りの場面を集めたら、それだけでみんなで熱く語れます。
(5)死に関するワークを集めたイベントを作る
先日、死の体験旅行に参加したり、崖から身を乗り出す修験道の山岳修行を行ったりしました。他にも棺桶に入る、遺言を書くなど、死に対するワークショップは増加しています。それらが一堂に会するイベントができたら、死に対するイメージも変わるのではないでしょうか。
(6)生命の神秘を集めたイベントを作る
昨年、断食を行ったとき、身体は食べるものでできていることを実感しました。クマムシは絶対零度でも真空でも死なない、屋久杉は2000年以上も立ち続ける。それだけで生命の神秘です。人類はアフリカで誕生し、世界中に広がり、環境変化や様々な病への耐性を付け、生き延びていった。そんな生命を語るトークショーが墓地であったら、すごく楽しそうです。
(7)昆虫の死骸写真を集めて写真展を開く
日本で死はものすごいタブーです。ですがもしかしたら、昆虫なら少しは受け入れられるかもしれません(無理かな?)。一夏で消える生命。そこを通して生命を考える写真展が開催できたら、深い問いかけが生まれます。写真の前でお坊さんにいろいろ語ってほしいですね~。
ただ、これは生死と向き合う天才肌の感性と、しっかりとしたカメラの腕が必要でしょうね。下手すれば単なる悪趣味で終わりかねません。
(8)ご遺体にふれる
私は祖父が亡くなったとき、冷たく固くなった頬にふれ、死とはこういうものかと初めて腹の底から感じたことを覚えています。今の時代、子供はお葬式に連れていかない親も増えているそうですが、子供をご遺体に触れさせて頂く機会を作れたら、生きることと向き合う機会になるのではないでしょうか。
個人的にはイジメはやめましょうなんて標語ポスターより、よほど効果があるのではないかと考えています。
と、ここまでがお墓や死のイメージを変える案。続いて、二つ目のお墓を作る提携寺院の開拓案です。
(9)樹木葬墓地導入を分かりやすくビフォーアフター
樹木葬墓地を導入したお寺のビフォーアフターをネットで徹底紹介する。アンカレッジさんが手がける都心の樹木葬、高輪庭苑を案内して頂きましたが、明るい雰囲気は存在感抜群でした。また、各種データも見させて頂きましたが、販売ペースや購入された方が法要を行う割合など、普通のお墓と比べても高くなっています。
私が社員なら伊藤社長の背中をバシバシ叩いて、開示させるかもしれません。
(10)葬儀業の伸び率を調べる
先日、葬儀業界の市場調査をしましたが、驚異的な成長産業でした。私の場合は大雑把な調査ですが、これをもっと詳細に調べたら、面白い情報がたくさん出てきそうです。
そしてこれらをリポートしていけば、きっと興味を持たれるお寺も増えていくのではないでしょうか。そこをもとにつながっていけば、都心の樹木葬導入にも興味を持って頂けそうです。
(11)アンカレッジのセミナー資料を電子書籍にする
現在、アンカレッジさんは都心の樹木葬を導入検討されるお寺向けに、霊園の市場動向や樹木葬の利点を紹介したセミナーを開催されています。しかし場所や日にちも限られていますし、お寺はそもそも簡単に空けられないという事情もあります。
そこでセミナー資料を電子書籍化し、注文に応じて販売できるようにします。これができれはもっと多くの方に見て頂けますし、導入検討されるお寺も増えそうです。
(12)動画でめちゃくちゃ語る
電子書籍だと写真と文字だけですが、音声と映像も交えて語ればさらに伝わりやすくなります。セミナーの内容を動画で配信するというのも、広く興味ある方にアプローチできます。
だんだんと調子に乗ってきました。ということで、最後はお寺のコンサルティングについて。
(13)仏前結婚式を軸に、ゆりかごから墓場まで
お寺ってお葬式やお墓に代表されるように「死」のイメージが強いです。(1)~(12)ではその死に目一杯切り込んでいきますが、一方で対比として結婚式もお寺で行います。
私自身が実際にお寺で式を挙げたこともありますが、仏前結婚式はとても素晴らしいものです。そしてお寺で結婚式を挙げると、そのお寺は人生でも特別な場所になります。七五三の成長祈願を行っているお寺もありますが、節目節目で家族がお参りするようになれば、それはお寺が人生すべてに寄り添う場になります。そのためにも仏前結婚式は、今後のお寺にとって大きな意味を持ちます。
ということで、ほとんど思い付きですが好き勝手に13の案を挙げてみました。すぐにできそうなものから大がかりなものまでありますが、私が就職するわけではないので夢物語です。
ただ、これを読んでお墓の企画・販売会社ってこんな可能性もあるんだと思って頂けたら何よりですし、もしもアンカレッジさんで働くことに興味を持たれた方がいれば伊藤社長に紹介致します。
この記事読んだら遊び人ばかりくるかもなんて話していましたが、行動力ある遊び人は大歓迎とのことです。正社員、パートそれぞれ募集中なので、ご興味あればご連絡下さい。
ちなみにアンカレッジに入社された暁には、上記アイディアを使ってもいいですよ。ただし社長が採用してくれるかは未確認です。
以下はアンカレッジさんの求人情報です。
【目的】
寺院との提携拡大のための求人。提携拡大を直接担う人材と販売スタッフを募集。
【背景】
アンカレッジは2015年4月より4つ目の節目を迎える。第1期は創業準備期、第2期は高輪庭苑開業期、第3期は寺院開発準備期と位置づけられる。第3期では、足立区、大島町、大阪市、大田区などの寺院で、具体的な試行錯誤の足取りを残すことができた。第4期は第2の開業と位置づけ、さらなる寺院開発と販売推進を目標に掲げる。
【募集時期】
2015年1月〜2015年3月
【正社員1名】企画・営業職
アンカレッジの企画業務全般および提携寺院拡大に向けた営業業務全般を担う正社員。墓地造成企画、寺院イベント企画、集客、販売・運営、提携寺院の拡大営業、パートナー企業とのリレーションシップなど、管理業務以外のあらゆる業務を担う。起業フェーズの会社に適正のある人物が望ましい。
・就業時間 9:00~17:30
・シフトに準じて土日祝の出勤あり
・年収想定 400〜500万円
・交通費全額支給
・年齢性別不問
・就業場所 本社事務所(東京都港区・道往寺内)ほか提携寺院内
・人物像 創業間もない企業のため、先例・マニュアルのない業務が多い。誠実さとバイタリティ、ストレス耐性に加え、パソコンの基本的な操作と年齢にふさわしい実力と経験が備わっていることを求める。企画・営業の経験不問。
【パート・アルバイト2名】販売スタッフ
提携寺院内に常駐し、お墓の販売を行うパート・アルバイト社員。お墓の販売だけでなく、お寺の様々な仕事のお手伝いも担う。
・就業時間 9:00-17:00
・シフトに準じて週2〜5日
・時給1000円から
・交通費全額支給
・年齢性別不問
・就業場所 提携寺院内(東京都港区・道往寺、東京都大田区内の寺院での勤務を予定)
・人物像 容姿・中身ともに誠実な方。メール、ネットサーフィン程度のパソコンスキルは必須。何らかの販売・接客・営業経験があれば優遇。お墓や寺院に関する経験・知識は不問。
お問い合わせ、ご応募は以下のフォームからお願いします。