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ご先祖様のお墓は既婚女性から徹底して嫌われている

厚木長谷寺の樹木葬墓地

ほーりーが顧問を務める霊園会社・アンカレッジは、女性目線で樹木葬墓地を作り、現在急成長を遂げています。特に2016年後半~2017年3月は激動でした。東京に3軒、千葉に2軒、神奈川に1軒のお寺で連続オープン。4月にも京都で関西初進出。5月は既存で導入していたお寺ですが、販売好調により新たに第3区画が開眼しています。

このアンカレッジはもともと道往寺の柏昌宏住職が創業者であり、檀家さんも少なく本堂も痛みが激しかった自分のお寺を立て直すため、紆余曲折を経て作られた会社です。なのでお寺と人をつなぐ、お参りしやすいお墓がテーマとなっています。

石を売ることが最大目標の石材店、大規模な投資(ハイリスク)で機械式の自動搬送型納骨堂を勧める不動産業界。しかしそれらが今一つお寺の目指す方向と合っていないと感じた柏住職は、あちこち探し回った末に樹木葬墓地を発見します。

花と緑にあふれたお墓なんて、男性から見ればこっ恥ずかしい。しかしお寺も石材業界も男社会が行き過ぎている。そして女性目線に転じてみると、実は武骨な石だけのお墓は寂しい。さらに言えば、

○女性の方が平均寿命が長いため、夫に先立たれてからお墓を購入する人は多い
○女性の地位が向上し、家庭内での意思決定にパワーを持つようになった
○男性は面倒くさがって、わざわざお墓を自分で選ぶ人が少ない

と言った要因から、これからお墓購入時の選択権は女性にどんどん移っていく。そんな仮説をもとに生み出されたのが『お寺の樹木葬』でした。

参考:男性に嫌われてでも女性に選ばれる、樹木葬のヒットの秘密

ご先祖様のお墓は既婚女性から徹底して嫌われている

そしてこのアンカレッジが、全国の既婚女性242人を対象にアンケートを行いました。回答者の59.9%は関東&関西の方ですが、それ以外の40.1%は北海道から九州まで幅広くいます。母数はそこまで多くありませんが人口比率で考えれば、それなりに全国網羅した調査です。

これが面白かったので、今回はまとめて紹介します。まずは『夫の死後も夫の親族との付き合いを続けたいですか?』という質問について。

アンカレッジアンケート『夫の死後』

これを見て、どう思われるでしょうか? 私は率直に、「あれ? 意外と関係続けたい人が多い」と思いました。続けたくない派が優勢ではありますが、それでも拮抗していると言ってよいでしょう。

ここで続けたくない人が9割くらいとか予想しちゃう私って、昼ドラとかに影響されすぎなのかな(見てないのに)。

しかし、もう一つ面白いアンケートがあります。次は『誰と一緒にお墓に入りたいですか?(複数回答)』という質問。

アンカレッジアンケート『お墓に入りたい人』

選択項目が多いのでごちゃごちゃしてますが注目は左の3つです。

夫    64.5%
夫の両親  8.7%
夫の先祖  5.4%

夫の死後、親族とのお付き合いは続けたい方も、夫の両親やご先祖様と同じお墓に入ることには抵抗あるようです。というか20人中18~19人が入りたくないと言っている時点で、もはや先祖代々のお墓を押しつけることは「ハカハラ」と言われても仕方ないレベルでしょう。

ついでに興味湧いてきましたが、これは既婚男性側に妻のご先祖様の墓に入れと言ったら、何パーセントの人が入りたいと言うんでしょうね。もっと激しい拒絶があるのか、それとも意外と無頓着だったりするかもしれません。

先祖代々のお墓は日本古来の伝統ではない

女性に嫌われまくるご先祖様のお墓。しかしこうした意見を言うと「お墓を継承する伝統をないがしろにするのか」という、正義の鉄拳めいた発言が飛んできます。

が、日本でお墓を継承する文化が広まったのって、(貴族や武士などの特権階級を別にすれば)実はそんなに古いことではないんですよね。歴史で言えば江戸時代中期以降です。時間軸で見れば河辺などの死体置き場に野ざらしにしていた時代の方がよっぽど長かったりします。

でもまあ、それを伝統と主張する人はほとんどいないでしょう。結局は埋葬方法も時代や人々の生活に合わせて変わっていきます。

ちなみに下の写真は、京都で葬送する際の野辺送りの地として知られた六道の辻(六道珍皇寺)。この世とあの世の境と言われています。昔はこうした信仰の方が広く行われていたわけですね。

六道の辻(六道珍皇寺)

それと一方で、今回のアンケートはご先祖様を軽視するものでもありません。少数とは言え夫の先祖のお墓に入りたいという方はいますし、そうした家族にはやはり代々墓が必要です。

私が問題に感じることも、嫌だという人を無理やり好まないお墓に入れようとする同調圧力です。逆に代々墓に入りたい方を永代供養墓や散骨に導くことも求めてないですし。

ついでにご先祖様への想いについて言えば現代は過渡期で、これから100年、200年経てばきっと今より身近に感じる時代が来るでしょう。そこにアイディアを出して、お寺がコミットしていけば良いだけです。

参考:100年後はご先祖様と向き合う人が増えるけど、お寺が笑えない理由

ということで、、、

永代供養墓(跡を継ぐ管理者がいなくなっても、お寺が代わりに供養してくれるお墓)が注目されているのは、引越が当たり前になった人々の生活に上手く寄り添えているからです。

そしてアンカレッジはこうした様々な調査結果をもとに

○女性目線の樹木葬
○家族単位の永代供養墓
○承継者がいない時に選ばれやすい宗教者が管理するお墓

に、特化する道を選びました。

詳細は以下の記事にもかなり詳しくまとめていますので、よろしければぜひご覧下さい。

駐車場3台分の土地で1億円以上の大ヒット。お寺の樹木葬を改めて紹介

お寺と人をつなぐ樹木葬セミナーが、京都で行われますよ!

そしてさらに知りたい方がいたら、東京、京都、札幌で、アンカレッジによる無料セミナーも行われていますよ。よろしければ以下の案内もご覧下さいませ。

ご住職のための永代供養墓セミナー

アンカレッジ・伊藤照男社長

永代供養墓でお寺の未来を考える住職のための勉強会です。現在進行形で樹木葬墓に取り組み、挙がった成果を取り上げながら学ぶため、実践的な情報が満載です。

○セミナー内容

1.機械式納骨堂? 樹木葬墓? 散骨? 送骨納骨? データで見る最新のお墓事情
2.檀家離れの時代に寺院墓地は売れないのか? データで見る最新の消費者事情
3.いま売れている永代供養墓! 樹木葬墓の見学
4.永代供養墓でお寺はどう変わる? 先行したお寺の住職との懇談

ご参加いただいたお寺様には「とても面白い!」と好評。参加寺院6割から「うちのお寺にも提案がほしい」と無料提案のご依頼が寄せられる好評のセミナーです。

(無料提案は申込順になっておりますのでご了承ください)

日程   : 下記申込みフォームの参加希望日の欄を参照
会場   : 東京(道往寺)、京都(本昌寺)、札幌(TKP札幌)
参加費  : 無料
参加資格 : ご住職、副住職ほか寺院関係者

【会場地図】

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厚木長谷寺の樹木葬墓地

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