宿坊散策会とペーニャ
サッカーJリーグのFC東京で、FC東京ペーニャという制度が
開始されました。
これが何かといえば、
「FC東京を愛する同好の士が寄り合う「社交クラブ」です」
と、公式サイトでは説明されています。
簡単にいうとサポーターが自主的に集うサークルみたいなもので、
(ペーニャとはスペイン語で “集まり” “サークル” という意味があります)
FC東京の年間チケット購入者が代表となり、
10人以上が集まれば誰でも登録することができます。
そしてこのペーニャで面白い点は、設立時の提出書類に
参加者が集う飲み屋を記入するところです。
もともとこのペーニャ制度はスペインのFCバルセロナを手本としています。
サッカーの試合の後に、いくつもの小集団が行きつけの飲み屋で熱く語らう。
FCバルセロナでは海外を含めると
1,600以上ものペーニャがあるといわれています。
FC東京もそんな集まりを目指しているそうです。
さらに面白いのは趣意書です。
ペーニャ登録の際に提出する書類ですが、
これは完全にフリーフォーマットです(上記公式サイトに載っています)。
サッカーについて語り合うペーニャでも、特定の選手を応援するペーニャでも、
フットサルチームを作って大会に出るペーニャでも、活動内容は自由です。
つまりFC東京を愛するという接点のもとに、
好きなように自主的なグループを作り、自分たちの活動をして下さい。
私の読解力では、このように受け取りました。
で、長々となんでこんなものを紹介しているかというと、
これって宿坊散策会そのものではないかな?と、思ったからです。
お寺・神社好きが集まり、自分たちの発想で好きなように活動していく。
飲み屋の登録はしていませんが、たとえば高野山東京別院の阿字観なんて、
散策会の中でも何人もの方が通われていたりします。
(飲み屋と一緒にするなって? ごもっともです)
さらには関東や関西など地域ごとで散策をしたり、ときには互いの交流を深めたり。
そしてまだまだ先の話になるかと思いますが、いつかはそれぞれに興味のあるテーマを持ち寄り、
小グループごとに集まっての勉強会や研究発表なんて行えたら、
もっと面白い活動になってくるんじゃないかと夢想しています。
宿坊散策会ペーニャ。
みんなが好きなことを実現できる集まりになれば、最高ですね。