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各地の宿坊街が手を組めば、宿坊は日本遺産にも認定される!

01.宿坊
 

善光寺

文化庁が今年新たに新設した「日本遺産」。これは地域に点在する有形・無形の文化財をパッケージ化し、世界に発信することで地域活性を図るプロジェクトです。

日本経済新聞によると


歴史的な価値や意義をわかりやすく伝えるストーリー性があり、その魅力を海外にも発信できることを基準とした。地域の観光振興につなげる狙いで、東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに100件程度に増やす予定。

とのこと。

私はこの日本遺産ってものすごく宿坊向きの仕組みではないかと思っています。例えば今年認定された「近世日本の教育遺産群」は、茨城、栃木、岡山、大分の旧教育施設で構成されています。今までよくあった史跡認定と異なり、隣接地域でさえない名所をストーリー立てて横串で紹介しているんです。これはすごく画期的です。

そして宿坊について見渡せば、山形の出羽三山、長野の善光寺と戸隠、山梨の身延山、東京の御岳山、神奈川の大山、和歌山の高野山と、いろんなところに点在しています。さらに宿坊自体はすでにほぼ閉鎖されてしまったものの、その歴史を観光資源としてPRしている地域として、富山の立山や山梨の富士吉田などもあります。

こうした宿坊地域の全て、あるいはいくつかが手を組めば、宿坊の日本遺産認定は本気でチャレンジする価値があるのではないでしょうか。すでに世界遺産にもなっている高野山のようなところは別としても、日本遺産に認定されれば日本と言う国が宿坊をこの国を代表する観光コンテンツとしてプッシュしてくれます。

日本各地の宿坊街が手を組めば、これまでにない最大規模の広域日本遺産になる可能性もありますし、それは日本遺産自体にとっても一つの事例として大きなインパクトを打ち出せます。

一般の人間にとっては「宿坊」と言う言葉さえ聞いたことがない方はたくさんいます。さらに日本が見据える観光立国化を考えた時、多言語での情報発信支援などは見逃せない話です。

それではそもそもの根本として、宿坊は日本を代表する観光の顔としての価値を持っているのか。私はこれもそんじょそこらに観光地に負けないくらいの、計り知れない価値があると考えています。

そもそも日本の旅文化を作ったのは宿坊です。この辺はまた別途掘り下げて書きますが、宿坊は少なくとも平安時代には生まれている、とてつもない古い歴史を持ったものです。さらに江戸時代の日本は世界でも類を見ない、一般庶民までが旅に出られる国であったことが知られています。この土台作りにも、宿坊は大きな役割を果たしました。

江戸時代の庶民にとって、旅の目的地は各地の有名な寺社がほとんどです。そしてそのお世話をしたのが宿坊でした。それは単なるお参りの時に泊まる宿と言うだけではなく、各地の町や農村を回ってご利益を説き、旅の情報案内から道中のルート手配、さらにはお金がない人たちには代表者にお金を集めて参拝させる講中という仕組み作りまで行っています。

まさに江戸時代の総合旅行会社とも言える存在で、もしも宿坊がこうした働きを見せずに江戸時代の日本に旅をする土台がなかったとしたら、葛飾北斎の富嶽三十六景や歌川広重の東海道五十三次、十返舎一九の東海道中膝栗毛など、日本を代表する数々の芸術は生まれなかったでしょう。もちろんそうした目立つ芸術以外にも、文化、風習、精神など、宿坊が日本に与えた影響は計り知れません。

後は実際にどうやって日本各地の宿坊が手を組むか。過去に私は宿坊サミットを主催したことがありましたが、こうしたものをもっと大規模に行って、まずは横連携を深めていくのも良いかもしれませんね。全国寺社観光協会の宿坊創生プロジェクトのアドバイザーにもなりましたので、こうした組織と一緒に宿坊ネットワークを広げていくのも良さそうです。

簡単な話ではないまだまだ夢物語なところではありますが、ピンと来る方がいればどんどん手を組んでいければと思い、まずはブログにイメージを書いてみました。

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