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10年で2倍以上に拡大している葬儀という成長産業。そして右肩下がりの結婚式市場。

先日、『駐車場3台分の土地で1億円以上の大ヒット。お墓は怖いという認識から生まれた明るいお墓』で紹介したアンカレッジさんから墓地霊園についてお話を伺ったり、来月には石材業界の経営者が集まる場で講演させて頂くことが決まったので、葬儀業界の統計資料をまとめてみました。

まずは葬儀業界全体の売上高と取扱件数の推移について。

葬儀業売上高と取扱件数の推移

おお、意外や意外。約10年で2倍以上の市場規模に拡大している成長産業なんですね。お寺の方と接する機会の多い私ですが、いろいろと悲観的なお話をよく聞くため、こんなに伸びている業界とは知りませんでした。

また、人口予測は各種統計予測の中でも最も精度が高いと言われています。これからの日本が高齢化を迎えるというお話はもう耳にタコができるほど聞いているとは思いますが、悲しいことにこれらはほとんど当たるでしょう。

しかしこれは今後の葬儀需要がどのくらいあるかということが、見えやすいということでもあります。厚生労働省によると年間死亡者数は、2005年に108万人でしたが、2040年には166万人に達すると推計されています。

そしてもう一つ、グラフを作ってみます。こちらは単純に上の統計情報から売上高÷取扱件数で、一件当たりの葬儀費用を算出したものです(大ざっぱな計算ですが、傾向の分析として)。

葬儀一件当たりの金額

一件当たりの葬儀費用はわずかに微減しつつ、ほぼ横ばいといったところでしょうか。これも私にとっては、ちょっと意外でした。葬儀業界でのお話を聞いていると、真っ先に出てくるのが直葬問題です。直葬とはお葬式をせずに火葬のみで葬儀をすます形態で、安価で葬儀に掛ける準備が少なくて済むことから近年大きく広がっています。

直葬については伝統的な死生観とのかい離や故人との別れを惜しむ機会の喪失など様々な批判も出ています。しかし一方、経済的・時間的に葬儀を行う余裕のない方の受け皿ともなっています。

まあ、それらはここではおいといて、この直葬が拡大している現状、葬儀費用ってだだ下がりなのかなというのが私のイメージでしたが、必ずしもそうとは言えないようでした(ただし地域によって、かなり差はありそうです)。

しかしもちろん、だから葬儀業界は安泰だ~! なんて、言うつもりはありません。

葬儀業界の従業者数

市場全体が伸びているのに比例して、従事されている方の人数も増えています。つまり、競争も激しくなっているということですね。

特に異業種からの参入やお墓の新形態などが増えているようです。これまでどちらかといえば改革の進んでいなかった業界ですが、お布施の金額を明示して仏教界と大きな摩擦を起こしたイオンを皮切りに、自動搬送式納骨堂が大ヒットしたニチリョクや、散骨、自然葬など、新しいものが生まれ始めています。

と、いうことはフロンティア精神あふれる方には魅力的であり、旧態依然の意識のままだと簡単に淘汰される可能性もある。葬儀市場ってめったにふれる世界ではない分暗いイメージがありましたが、こうして俯瞰してみるとダイナミックなんですね。

ついでですが、冠婚葬祭業として、一緒に扱われることも多い結婚式業界。こちらも同じグラフを作ってみると、正反対の傾向が出てきました。

結婚式場業売上高と取扱件数の推移

うーん。見比べるといろいろ考えさせられますね。このふたつの市場は、日本という国がそのまま投影されているようですゾ。

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