樹木葬導入への初期負担を抑える、アンカレッジの3つの施策
ほーりーが顧問を務める株式会社アンカレッジですが、こちらはお寺に特化して樹木葬墓地を開発しています。この特徴は以下の記事にまとめて紹介しています。
読むのが大変という方のために項目だけ抜き出すと、こんな感じです。
○駐車場3台分ほどのスペースで始める、リスクを抑えた導入計画
○男性に嫌われても女性にターゲットを絞ることで得た需要の広さ
○世界レベルの造園家とコラボして作られたデザインの秀逸性
○安売り競争から脱却して生まれた収益力
○お坊さんがしっかりコミュニケーションを取る布教の足掛かり策
○購入者の8割が葬儀法要を依頼する、新たなお寺サポーター作り
○一定期間で合祀墓に移す土地のサイクル活用
○都心部から離島までお墓を作った経験値
○アンカレッジ独自のマーケティング能力と販売ノウハウ
○ほーりーが顧問を務めることで、なんかいろいろ話題になる
そんなわけでほーりーも、うちのお寺に導入したいと相談を受けることがあります。ただその時にネックになりやすいのが初期費用です。
他の墓地開発業者さんなどでは、お金を業者が出してお寺の初期コストはほとんどかからないところもあります。これはこれでとても魅力的ですが、一長一短は当然あります。土地はお寺のものですがお墓は業者が所有するので、上手くいかなかった場合にもお寺は業者と離れることができなくなります。
そこでアンカレッジはこうしたリスクを回避するため、お寺に初期導入費用を出して頂く方針を取っていました。
ただこれもまた裏返しの議論として、初期費用が出せないお寺は導入が難しくなります。お墓を造る場所によっても前後しますが、目安金額としては1500~2000万円くらいが必要です。
そこでこの両者の長所を取り入れ、短所を補う方法として、アンカレッジでは3つの施策を提示しています。
樹木葬導入への初期負担を抑える、アンカレッジの3つの施策
(1)銀行借入支援
まず一つ目は、銀行からお金を借りるための支援です。これは当然のことですが、銀行はお金を貸した後、それが無事に帰ってくるかを心配します。
そこで(このためだけというわけではもちろんありませんが)、アンカレッジではお墓を導入するための事前調査を非常に重要視しています。
そもそも樹木葬墓地を造っても大丈夫かどうか。お寺の立地ごとに市場や競合調査とその分析を実施し、販売価格案をもとに事業収支をシミュレーションしています。この結果、これまでほとんどのお寺で初期投資は計画通りに早期回収できています。
こうした実績や綿密な計画を元にしているため、銀行からも資金が借りやすくなります。
(2)初期投資回収保証(5年)
ほとんどのお寺で計画通りに進んだと言っても、当然ながら100%確実であることを保証できるわけではありません。そこで5年経っても初期投資が回収できない場合に、一時的にアンカレッジがお寺に不足分を充当する『初期投資回収保証』があります。
これは例えばお寺が最初に1800万円を出していて、5年経っても1500万円しか回収できていなかった場合、差額の300万円をアンカレッジがお寺にお支払いするというものです(その後、お墓が売れるにつれて販売代金からアンカレッジに返済という形になります)。
これによって初期投資が全く戻ってこないまま、お寺の運用資金に不足をきたすリスクが解消できます。また当然ながらアンカレッジとしても万全の計画で臨まなければこのような保証は行えませんし、ずさんに作ってダメだったらさようならということはできません。
(3)初期費用負担上限1千万円プラン
どうしてもお金が捻出できない場合には、お寺の初期費用が1000万円までで済むように、アンカレッジが残りを立て替えるサービススキームもあります。
これは例えば全体の初期投資が1800万円であった場合、お寺が1000万円を支払い、残りの800万円をアンカレッジが立て替え払いするイメージです。
最初にも書いた通り、お寺が初期費用を出すことは、お寺がお墓全般を所有する上で非常に大切です。そこで造苑・土木と商標登録を1000万円までに収まる設計にしてこちらはお寺が支払い、残りの墓石・カロートや契約書セット、コンサルフィーなどをアンカレッジが立て替えます。
そして墓地の販売が開始されたら、返済が始まる形になります。
と、いうことで、、、
上記の(1)はともかく(2)(3)は、アンカレッジにはリスクしかない方策です。なのでこれはさすがにどこでも適用可能というわけにはいきません。
都心部やアンカレッジのスタッフ常駐が可能なお寺については(1)(2)(3)が適用できますが、遠隔地やスタッフの常駐難しいお寺については(1)はお約束可能ですが、(3)は状況次第で(2)はご容赦頂く形となります。
ただできることとできないことはあるものの、こうした施策を始めたのはお寺にとってお墓作りが難しくなったことが背景にあります。アンカレッジが最初に樹木葬庭苑を造り始めてから、世界的にはインフレが進みましたし円安によって資材の輸入価格も上がるなど、お墓を造るための費用も高騰しました。
なので以前であれば樹木葬墓地を造れたお寺が、初期費用の負担増によって二の足を踏むことが多くなったのは事実です。
ただそこさえ乗り越えれば樹木葬はまだまだ需要が増えていますし、アンカレッジも長年蓄積してきたノウハウによって販売には自信があります。このため今回はこうした初期負担を抑える3つの施策を、紹介させて頂くことになりました。
そして何よりアンカレッジは、もともとお寺の住職が作った会社です。お参りしたくなるお墓をコンセプトの中心に据え、売って終わりではなくお墓を購入された方が仏様の教えや供養ごとにもつながっていくことを目的としています。
ご興味あるお寺さんがいましたら、まずはメールや電話、現地訪問したりなどでさらに詳しく説明させて頂くことも可能ですので、お気軽にご連絡くださいませ。