都心の樹木葬に要注目! 50~230万円のお墓が月平均12基以上の爆発的販売力
「お寺のある暮らしを育む」を社是とし、お参りしやすいお墓の開発に全力投球中の株式会社アンカレッジさん。
私も第一号の東京都港区・道往寺(浄土宗)にある高輪庭苑や、同じく二号の大田区・安詳寺(日蓮宗)にある久が原庭苑を見学させて頂きましたが、草花に囲まれた優しい空気が漂うお墓には強烈なインパクトを覚えました。
道往寺・高輪庭苑は西洋庭園風。
安詳寺・久が原庭苑は里山庭園風です。
お墓ってやっぱり怖いんですよね。お墓が見える道は避けて通る(特に夜は絶対)という方も知っていますし、これはもう生理的な嫌悪だと思います。
故人の眠る大切な場所に対してなんだ! と怒られそうですが、あちこちの宿坊を泊まり歩いて「お寺に泊まって、幽霊とか出ないんですか?」という質問も、私は何度も受けました(宿坊の認知度も上がってきたので、最近は少なくなりましたが)。
お寺に普段行かない人にとって、「お寺=お墓=死=出るところ=近づいちゃいけない」です。最近増えてきたお寺のイベントにあちこち参加されるような人も、墓地はお寺の入り口から本堂までの導線から外れていることもあって、基本的にはお墓に近づきません。毎日見慣れていると感覚がマヒしますが、無機質なお墓がお寺から人を遠ざける要因になっているのは否めないでしょう。
なので私はアンカレッジさんの都心の樹木葬を最初に見た時、これは全力応援したいと思ったわけです。お墓がお寺と人をつなぐツールになるなんて、それまでは考えてもみませんでした。
そしてその直感は今のところ大当たりで、この都心の樹木葬はとんでもないスピードで売れ続けています。
アンカレッジさんから頂いた資料によると
そしてその結果として、この樹木葬はお寺のあり方さえ根本から変えようとしています。
永代供養墓は流行っていると聞いて導入したものの、まったく売れずに大赤字になってしまったという話もよく聞きます。約半数のお寺が、作った区画のうち4/5以上売れ残っているという調査もあるほどです。知らずに手を出すと痛い目を見る、勝ち負けのはっきりした世界とも言えます。
そんな中でアンカレッジさんはお墓に求められている要因は何か、どんな販路が効率が良いかというマーケティング調査にもめちゃくちゃ力を入れており、「コンセプト」と「PR」が両輪で回っていることが大きな強みです。
さらにお金だけでなくもっと大切な、人とつながることにもしっかりと寄与しています。以下の図は道往寺さん(浄土宗)の例ですが、「宗派不問」で募集しても7割の方が浄土宗の形式で葬儀や法要を依頼されています。
逆の言い方をすれば、これまで従来のお寺との関係に不満を持つ人は年々と増えていたということです。その一部はお寺には価値を感じず、とにかく安ければ良いという層になりました。この需要は近年、機械式納骨堂(立体駐車場のように、お参りするお墓が動いて出てくる墓地)や直葬(お葬式を行わない、火葬のみの葬儀)などによってどんどん開拓されています。イオンなんてその急先鋒ですね。
一方、自分が納得できる受け入れ先があれば、しっかりとお金を払ってもお寺と新たな関係を作っていきたいという層もいます。アンカレッジさんでは「決め事ではなく納得。理屈よりも物語」と表現されていますが、私はこうした人たちの需要にもっと応える仕組み(樹木葬墓に限らず)を増やしていかないと、今まで以上にどんどん安ければ良いという方向に流れていくと感じています。
(とはいえ、念のため付け足せば、私はお寺サイドに立って、安ければ良いという方を悪いと言うつもりはありません。納得できるお寺がないから安く簡単に済ませてしまおうという「最適な選択肢が得られなかった方がいる」のが問題と思っています)
アンカレッジ伊藤社長
都心の樹木葬はこうした従来のお寺との付き合いには二の足を踏むけれど、安いだけの葬儀にしっくりきているわけでもない、お墓の浮動票に訴える存在として貴重です。安さで選ばれるわけではないので地に足を付けて人とお寺が結ばれていきますし、これだけでも応援する価値はあると思っています。
まとめて言えば、アンカレッジさんの樹木葬墓地は、単に見た目が今までのお墓と異なるというだけではなく、
●多くの人が出入りする、地域に開かれた心の拠り所としてのお寺
●埋葬して終わりではなく、故人としっかり向き合えるお墓
●継ぐ人がいないことを前提に、個人または家族で完結する永代供養
●これまでの仏事慣習に囚われず、真摯に向き合ってくれる住職やスタッフ
そして
●お寺にとっても魅力ある収益改善策
という、お寺に流れるストーリー設計まで作ろうとしていることに特徴があります。
そもそもアンカレッジ自体、伊藤照男社長と道往寺の柏昌宏住職が一緒に作った会社ですし、安詳寺の小島知広住職も境内にカフェを開いたり、人と人とのつながりを大切にしながらお寺作りをされています。
また現在、関東・関西でいくつかのお寺が導入準備を進められていますが、やはりこうしたアンカレッジさんの掲げる理念に共鳴されているようです。
さらに言えば道往寺さんや安詳寺さんでは寺社コン(寺社好き男女の縁結び企画)も行わせて頂いたり、アンカレッジさんやお寺自体でも様々なイベントを企画されていますが、これもまたお墓購入への導線になっているんですよね。
寺社コンに限って言えば、参加される方(20~40代)はお墓を購入する世代ではありませんが、「若い人が集まってご縁を結ぶお手伝いもしている」という一言は、お墓の見学に来た世代の心にも刺さっていますし。
ちなみに上の写真は、道往寺さんで行わせて頂いた念仏行コンです。木魚を叩くなんていう経験も、お坊さんでなければほとんどの方が未体験ゾーンです。「南無阿弥陀仏」を称えながらめちゃくちゃ楽しんで頂くこともでき、参加された方からは先日、無事に結婚が決まりましたという報告も頂きました。
こういうエピソードって、お寺にとってある意味とんでもなく強力な財産になるわけなんですよ。私がここから狙いたいのは、こういう方を今度は上手く仏前結婚式に誘導することですが。
そういう意味ではお墓販売を業者に任せてふんぞり返っているだけの住職には、この樹木葬墓地は向きません。「コンセプト」と「PR」、そして中にいる「人」が揃って力を発揮するのがこの墓地の特徴と言えるでしょう。
ちなみにもっと知りたいという方は、以下の記事も参照してみてください。
駐車場3台分の土地で1億円以上の大ヒット。お墓は怖いという認識から生まれた明るいお墓
爆発的な売り上げが続く『都心の樹木葬』セミナーに参加してきました。
お寺と人をつなぎ、収益も上げる! 都心の樹木葬2軒目がオープン
ということで、まだまだアンカレッジさんではこの都心の樹木葬を導入して頂けるお寺を探しており、定期的にセミナーが開催されています。
これはもちろん、この樹木葬墓地の導入を勧めるお話ではありますが、参加したからと言って無理に導入を迫られるわけではありません。そして何よりアンカレッジさんがこの樹木葬墓地をどういう想いで作り上げたのか、膨大な研究結果やマーケティング調査と共に無料で聞くことができます。そうした意味では(すぐではなくても)墓地造営を検討されているお寺の方にとって、価値ある話が満載です。
ご興味ある方がいれば、ぜひ一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか? 以下はそのセミナー情報です。
売れる永代供養墓 寺院セミナー ~13ケ月で完売! 人気の【お寺×永代供養墓】の3つの秘訣~
○見学者の5割が購入する「売れる永代供養墓」から学ぶ実践的勉強会
檀家数の急激な減少、仏事の低価格化で加速している時代に、ますます難しい舵取りが必要とされる寺院運営。そんな中で檀家数300件弱の小さな寺院が、花と緑あふれる樹木葬型の永代供養墓により、わずか1年足らずでたくさんの人が集うお寺に大きく変貌しました。
本セミナーではこの墓地見学と販売現場との質疑応答を交えながら、売れるお寺の永代供養墓の仕組みと運営を実践的に体験するとともに、最新のお墓事情や永代供養墓時代の寺院の役割を俯瞰して学ぶことができます。
○セミナー内容
1.【お寺×永代供養墓】の3つの秘訣
2.永代供養墓見学会
3.販売担当との質疑応答
4.運用寺院住職との質疑応答
日程 : 下記申込みフォームの参加希望日の欄を参照
会場 : 道往寺(都営浅草線・京急本線泉岳寺駅A3出口から徒歩1分)
定員 : 各回先着3名
参加費 : 無料
参加資格 : 仏教寺院のご住職・副住職、またはその代理の方
※石材店、寺院コンサルタント等の業者様の参加はご遠慮願います。
【会場地図】
会場の道往寺はこちらをご参照ください。なお、駐車場も28台分ありますので、お車でお越し頂くことも可能です。
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