2017年のエンディング産業展は、お坊さん向けブースが増えている
エンディング産業展の季節がやってきました。今年は8/23(水)、24(木)、25(金)に行われます。
この催しは、葬儀・埋葬・供養に関するあらゆる製品・サービスを出展対象とした産業展。東京ビッグサイトで行われている完全に業界の人向けイベントですが、2015年にスタートし、去年(規模2倍)、今年(さらに規模20%拡大)と成長しながら続いています。
ほーりーも過去2回ともブースに出ていましたが、暗いイメージのある業界からは想像できないほど活気に満ちていました。
このエンディング産業展の盛り上がり。その背景にあるのは超高齢化社会の延長上にある、死亡者数の増加です。公式サイトの説明にも
2003年に死亡者数が100万人を突破して以来、年々死亡者数は増加してきています。東京オリンピックを迎える2020年には143万人に増加することが予想され、葬儀や埋葬、その関連する業界や産業は年々拡大しています
と、あります。
詳しくは以下の記事にもまとめていますので、ご興味あればご覧になってみてください。
10年で2倍以上に拡大している葬儀という成長産業。そして右肩下がりの結婚式市場。
グラフだけ、ここにも載せておきます。
そして今年の出展企業のラインナップを見ていたのですが、2017年はお坊さんにとって面白そうなブースが増えました。
なので、今回はそちらをちょっと紹介です。
エンディング産業展2017の見どころ
一般社団法人お寺の未来
まず最初に「おおお?」と、思ったのは、未来の住職塾を運営しているお寺の未来さんが出展社一覧に名を連ねていたことです。
今回はお寺さがしポータルサイト『まいてら』のPRを行うとのこと。
実はほーりーはこの「まいてら」。まだ今ひとつ、目指されている方向が理解できてなかったりします。寺院界のパイオニア達が立ち上げたサイトなので、注目してはいるのですが。
なのでせっかくの機会ですし、いろいろとお話聞けないかなと思っています。登録できるようなお寺に所属してないので、門前払いされなければいいけど。
いろんなお寺情報が集まったら面白そうですし、お坊さんもぜひ立ち寄ってみるといいですよ。
株式会社中外日報社
お坊さん達も読んでいる人が多い宗教専門紙・中外日報社さんも、今年初登場です。
エンディング産業展で中外日報社。一体、何をアピールするのでしょうか? 出展社一覧の企業紹介を見ると、『中外日報』の購読料しか書かれていません。
単純に読み取れば購読を進めるブースとなりそうですが、以前私がブログで勝手に提案したように、お寺と企業を結びつける事業とかだったら、面白くなります(さすがに多分、ないでしょうけど)。
参考:堀内が中外日報社に勤めてたら、社長に100回提案すること
または、ほーりーの思考では及びもつかない狙いがあるとか。石材業や葬祭業はお寺とは密接ですし、幅広い連携があればこうした業界への波及もありそうです。
中外日報の方。知り合いがブース立っていたら、良いんだけどな~。エンディング産業展に何を求めているのか、こちらもいろいろ聞いてみたいです。
有限会社川本商店
2015年の第一回目から参加されている企業です。ほーりーも毎回、ブースに遊びに行っています。そして今回は「みんなが集まる寺づくり」から名づけられた『みんてら事業部』が出展されるとのことです。
人が集まるお寺作りは、ほーりーが顧問を務めるアンカレッジのコンセプトとも相通ずる部分がありますね。永代供養墓、合祀墓、納骨堂の提案などが中心ですので、お墓情報を求めている方は話を聞きに行くと面白そうですよ。
美坊主コンテスト
過去2回、物議を醸しながらも盛り上がっている、お坊さん達の美しさを競うコンテスト。念のため公式説明を引用すると
僧侶としての見た目は勿論、立ち振る舞い、姿勢などを総合的に評価し、僧侶の日本一を決めるイベントです。
と言うものです。
過去2回、レポートも書いているのでご興味あればご覧下さい。
果たして今年は、どなたが登場するのでしょうか。さすがに3回目ともなれば周りも叩き飽きてくる(と、思われる)ので、のびのび楽しみたいところです。
株式会社アンカレッジ
いちおう、エンディング産業展でのほーりーのホームグラウンドも書いておきます。お寺と人をつなげるお墓をテーマに、お寺に樹木葬墓地の導入を進める株式会社アンカレッジ。
今回はアンカレッジの事情もあり、去年のように大々的にお寺で活動している人を募集しての『お寺の応援団』は結成できませんでしたが、本来の樹木葬を中心にお寺を盛り上げる仕組みを紹介していきますよ。
駐車場3台分の土地で1億円以上の大ヒット。お寺の樹木葬を改めて紹介
ということで、、、
エンディング産業展には他にも様々な企業が出展しています。
目立つのは石材業者さんですが、お墓関連だと樹木葬の他にも海洋散骨、ロケットに乗せて飛ばす宇宙葬、お骨をダイヤモンドにしてジュエリーにする手元供養など。
また終活や遺品整理、喪服レンタル、デジタルサイネージなど、エンディングにまつわる業界を多角的に見ることができます。あれこれ覗いていると、勉強になるんですよね。
あと、様々な宗派の経典を読経する人型ロボットPepper君の派遣、レンタルサービスとか。うわ、また荒れそうなのが出てきましたよ。
お葬式で読経するロボット導師。これまたお坊さんの心をざわざわとさせそうなサービスが登場しました。https://t.co/7E7ljbJIxg
— ほーりー(寺社旅研究家) (@holy_traveler) 2017年8月9日
ほーりーはあちこちをふらふら見ている時もありますが、だいたいはアンカレッジのブースにいます。もしもエンディング産業展に来られたら、気軽に声をかけてくださいませ。