お寺を守る宗教法人の資産運用をテーマに、勉強会を開催します!
物価上昇のニュースが続く日本の中で、投資や資産運用には改めて注目が集まっています。インフレが進む社会では、現金や預貯金だけでは購買力が弱まり、実質的な資産が目減りしていきます。リスクを取らない危険性も語られてきましたし、資産をどのように守っていくかはこれから避けて通れぬテーマです。
一方で投資はとても恐いものでもあります。ほーりーが投資を始めたのは、まだ20代で社会人になったばかりの頃でした。あの頃は様々な投資の本を読み漁り、ある有名投資家にも感化されつつ、いけいけな感じで株を買っていました。
そしてしばらく順調に増えていた資産が、2006年に起きたライブドア・ショックで急転直下を迎えます。たった数日でみるみる膨らむ損失に耐えられず、底値に近い価格で投げ売りしました。
誰だよ。信用取引は3倍までなら安全ですとか言った人。まあ、こうした言葉を取り入れたことも含めて自己責任ですね。運が良かったのはまだ社会人に成り立てで、人生を破綻させるほど資金力がなかったことでした。
そこからは「投資怖い怖い病」にかかり、お金はほとんど銀行に預けっぱにしていましたが、2019年に別の恐怖がほーりーを襲います。「あれ? これから日本は人口が減って経済力も落ちていくのに、日本円に全賭けしているのはまずいんじゃないだろうか」と、ふと考えてしまったわけです。
この辺はこのブログや月刊住職の連載などで、人口推移や経済指標を見たりグラフ化していたのが役に立ちました。さらにちょこっと運が良かったのが、投資を再開したタイミングです。証券会社に口座を作り、つみたてNISA(旧NISA)やiDeCoの設定が終わったところでコロナショック&世界中での金融緩和が起こります。
そんなわけで世の中的には(ほーりーの仕事的にも)大変な時代に入りますが、私の資産運用に関してだけ言えば、ぐんぐん伸びるところからスタートできました。まあ、昔のトラウマもあって小さく始めたので大儲けはできませんでしたが、物価上昇をカバーできる程度(以上)には、個人資産を増やせています。
お寺にとって資産運用は、次世代につなげる上で役に立つ!
こんな経験があったので、預貯金だけにすべてをゆだねないことの大切さを肌で感じるほーりーです。そして一方で宗教法人の資産運用についても、何度か学ぶ機会がありました。
仏教と言えば欲から距離を置くことが強調される教えですし、投資なんてとんでもないと思われるかもしれません。ですが歴史上、お寺と資産運用は切っても切れない関係にありました。
仏教教団は初期の頃から資産運用を取り入れていましたし、日本では『祠堂銭(しどうせん)』や『名目金(みょうもくきん)』など、お堂や境内の管理・修繕用に寄進された金銭を貸し付けていた事例が多数あります。これらは室町幕府が徳政令(借した側に債権放棄を命じる法令)の適用を免除したり、江戸幕府が許可して特権を与えるなど、手厚く保護されてきました。
こうしたものがなかったら仏教が世界宗教の一つとなったり、日本でも時代を超えてお寺が運営されていくことは、できなかったかもしれません。
さらに現代でも宗教法人は、資産保全を目的とした運用が認められています。特に税制上の大きな優遇があることはメリットで、これからの時代においてお寺を次世代に伝えていくために、欠かせない知識になっていくと感じています。
そんなわけで今回は少し突然ですが、東京・表参道でお寺の資産運用をテーマに勉強会を開催することになりました。宗教法人に特化したファイナンシャルアドバイザーというかなり珍しい講師をお招きし、食事をしながらざっくばらんにお話しをお聞きします。
本堂の修繕や改築などには多額の費用を用意する必要がありますし、住職の引退に備えて退職金を設定することもあるでしょう。また実際にお寺で資産運用を始めるためには、檀家さんの理解や規程なども整えなければなりません。そんな宗教法人特有の問題にも、最前線に立っているからこそ得られた知見を交えて学ぶことができますよ。
参加費がちょっとお高めなのは、表参道の素敵なお店が会場になったこともありますが、勧誘などは特になく、少人数制で具体的な話が聞けるまたとない機会です。会場にはほーりーもいますので、もしご興味あるとか参加してみたいという方がいましたら、ぜひいかがでしょうか?
イベント詳細
●資産運用の視点から歴史と伝統を守る、お寺に特化した独立系ファイナンシャルアドバイザーの話
日時 : 2025年6月20日(金) 19時開始
場所 : 表参道駅すぐ近くのお店
会費 : 11000円(食事・飲み放題付き)
対象 : 宗教法人の資産運用について知識をつけたい方
参加をご希望される方やご質問などは、以下のメールフォームからご連絡くださいませ。