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お寺を使い倒せ!~108倍楽しむお寺活用のススメ~

お寺を使い倒せ

先日、神奈川県仏教青年会さんが発行されている「おぼん」という雑誌に、エッセイを寄稿させて頂きました。お寺にお参りに来られる檀家さんが手に取って読まれる本ということで、お寺は煩悩の数だけ楽しくなるよということを、私の寺社旅活動を例にしながら訴えてみました。

タイトルの「お寺を使い倒せ!」が過激だったためか、神奈川県のお寺の方からも読みましたよとか、他の県の方からどんな内容だったんですかという質問もあったので、ブログにも記事を掲載させて頂きます。

お寺を使い倒せ!~108倍楽しむお寺活用のススメ~

宿坊研究会という活動を行っている堀内と申します。宿坊とはお寺や神社の宿泊施設のこと。大学生だった15年前から宿坊に泊まる旅にはまり、日本各地(一部、海外も)のお寺や神社に泊まってきました。

単なるホテルではなく、お寺で一日を過ごす。木造建築や庭園の風情にふれ、坐禅や写経などを体験してみる。そこにはそれまで知りもしなかった世界があり、何もかもが私にとってはエキサイティングな時間でした。

また、お坊さんからお聞きするお話には多くの気付きや学びがあり、泊まれば泊まるほど新たな発見もあります。宿坊の魅力は語れば切りがありませんが、どこかのお寺の檀家でもなく、親戚や友人にもお寺の人はいなかった私が、寺社旅研究家としてお寺に出入りするようになったのは不思議です。もしかしたら現在は日本一お寺を使い倒している人間かもしれません。

一昨年、私は結婚しましたが、相手とはお寺で写経をして出会いました。しかも日常的に日本各地のお寺を飛び回る私にとって、デートでまたお寺なの? とうんざりされる女性だったら、絶対に長続きしません。なので、寺社が好きな人だけが集まる男女の出会いイベント(『寺社コン』と名付けました)を自分で企画し、そこに参加した相手と結婚しています。

さらに結婚式もお寺で挙げました。相手と出会ったお寺で式を挙げ、仏様の前でお数珠を頂いた一日は、私たち夫婦の人生に大切な柱を築いてくれました。こんな素敵な結婚式は他にないと、現在は仏前結婚式を盛り上げるプロジェクトも進めています。

また仕事も12年続けた会社を辞め、3年前からお寺を舞台にフリーランスで働き始めました。様々なイベント開催や本の執筆、カルチャーセンターでの講師、寺院コンサルティング、お坊さん向け講演など、お寺は生計を立てる舞台にもなっています。

このようにちょっと私の事例は極端ですが、お寺は人生をより豊かにしてくれます。私はもっとみんながお寺を使っていったらいいのにと考えています。

以前に日蓮宗さんが企画した、お寺活用アイディアコンペの審査員をさせて頂いたことがあります。第一回目だったにも関わらず、応募総数は221通。一人で何個も案を出された方もいて、アイディア総数で言えばその数倍にも上りました。お寺はこんなにも期待されている。ひとつひとつの応募作に目を通しながら感じたことは、お寺に対する熱い期待です。お寺に何かをしてほしい、一緒に何かをやりたいという方はたくさんいます。そしてアイディアを出してほしいとお寺が言えば、驚くほどの応募が集まってくるのです。

だったらお寺からの誘いを待たずとも、ちょっと勇気を出して、どんどんお坊さん達に要望を出していきませんか? それが私からの提案です。

先日、私は日本中に宿坊を作っていこうという社団法人のアドバイザーに就任しました。現在、宿坊は日本に500軒ほどありますが、それを日本中に増やしていくことを目標にしています。このプロジェクトは観光立国化を目指す行政や、ビジネスチャンスと捉えた各種経済団体から大きな注目を集めています。

しかしもちろん、そこにはお寺をより良い場所として私たちが出入りするための視点も、一番大切にしています。檀家数や葬儀法要が激減する昨今、これから10年後、30年後にお寺はどんどん潰れていきます。特に地方のお寺の疲弊は顕著です。私自身はこのままでは立ち行かなくなるお寺を宿坊化することで、これまで伝えられてきた日本の心を次代につなげようとしています。これはお寺の方からも問い合わせが続くようになりました。

お寺には他にはない「場の力」がたくさんあります。広い境内、風情のある建物、長い時間を重ねた歴史、仏教という生きるための智慧。そこにほんの少しの創造性が加われば、可能性は無限に広がるのです。

しかしこれらは誰も見向きをしなくなれば、あっという間に失われていきます。お寺がお葬式や法事だけなんてもったいなさすぎです。まずは気軽に、住職さん、あれやろ? こんなことやったら面白くなるよ。と、どんどんお坊さん達を引っ張り出していきましょう。

私のオフィシャルブログ『堀内克彦の旅ブログ』では、お寺とコラボレーションしたい人を募集する企画も行っています。もしも声をかけられそうなお寺がなければ、そちらにご応募頂くのも大歓迎です。お寺は僧侶のためにあるのではなく、私たちのためにある。そしてお寺を通して幸せになる人が増えるのであれば、それが何よりお寺の存在意義にもつながると個人的には考えています。

人が集まるお寺は、魅力も増していきます。お寺に呼ばれるのを待つのではなく、私たちから押しかけていってしまいましょう!

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