1. TOP
  2. 03.寺社旅研究家のアイディア集
  3. 02.生き方全般
  4. 自分を信じるとは何かを言語化してみる

自分を信じるとは何かを言語化してみる

岩の上のほーりー

どうやったら、自分を信じることができますか? 先日、こんな質問を頂きました。

この方はいつも自信がなく、不安の原因も分からないのに、気持ちは安まらないのだそうです。それでなんだか自信に満ち溢れていそうなほーりーに、聞いてみたとのこと。

まあ、多かれ少なかれ、誰にでもあることと思いますが。ほーりーも別に年がら年中100%で、自分を信じているわけではありませんし。

ただ、この「自分を信じる」という言葉。よく使われるものですが、定義はものすごく漠然としています。質問された方にも、「どういう状態になれば、自分を信じていると言えますか?」と聞きましたが、分からないとのことでした。

一般的には

○いつも堂々としている
○自分の成功を疑わない
○行動や発言がブレない
○批判に動じない

などが、定義でしょうか。

ただこれはあくまで、自分を信じているように見える人の定義です。自分がこんな状態を目指したら、かえって苦しくなる人も多いと思います。

そこで自分を信じる人の定義をはっきりさせてみようということで、まずは4分割の図で表してみました。

自信と根拠

横軸は根拠なく自信を持てるかどうか。縦軸は自分を信じるに足る根拠を持っているかどうか。○の領域が自信のある人、×の領域が自信のない人です。

こうやってみると、根拠なしには自分を信じられず、また自分を信じる根拠も持ってない人のみが、自信を持てないことになります。

まあ、大ざっぱですが、イメージとして。

自信の根拠なんて、常にゆらぐもの

それで上の図をじっと見ていると分かるのですが、「根拠なく自信を持てる人」は常に自信を持った自分でいられるのに対し、「根拠なしには自信を持てない人」は自信のあるなしが根拠に依存します。

つまり恋人や家族間で問題がないとか、商売が軌道に乗っているなど、順調な時は誰でもそこそこは自信が持てます。

が、ひとたび何かが崩れれば、自信なんてあっという間に吹き飛ぶものです。

その意味で自信の根拠となるものは大切ですが、一方で根拠なくても能天気に自分を信じられる土台も作る必要があります。

根拠のない自信を持つ方法

ほーりーの目から見ればいつもいつも自分に自信がない方は、自信を持たずに生きていられる程度に余裕があるからなのではと感じます。

簡単に言えば自分を厳しい場面に追い込めば、どこかで自分を信じざるを得なくなるからです。

例えばほーりーはサラリーマンを辞めて寺社旅研究家として独立し、株式会社寺社旅を作って社長になりました。この過程で根拠となる収入の見込み(「3年程度は生きていけるだろう」というもの)は必要でしたが、10年、20年先の見通しなんて全くありませんでした。

今もないですけどね。てへ。

そんな状況で安定した場所を飛び出すためには、自分を根拠なく信じる以外に方法はないわけです。

そしてほーりーが自分を信じるために行ったことは、逆説的ですが自分を疑うことでした。特に「自分がやりたいことは何か?」と「それは安定した環境を飛び出しても手に入れたいものなのか」は徹底して考えました。

また、「上手くいかなかったときに撤退できるか」も、自問自答を続けたことの一つです。

結局、厳しい選択を自分に突き付け、そこで生まれる葛藤と向き合うことでしか、根拠なく自分を信じる土台は作れないのだと思っています。

根拠のない自信を維持する方法

そしてもう一つ。根拠ない自信を維持するために必要なこともあります。それは小さな成功を見逃さず、一つ一つかみしめることです。

実際にほーりーのような社長業に飛び込むと、成功よりも失敗の方が目につくようになります。

あー、あれをすればよかった。ここは上手くいかなかったと思うことなんて、日常茶飯事です。それがダイレクトに収入にも反映するので。

また寺社コンでいろんな方から話を聞いていると、これは恋愛にも通じます。

声のかけ方に失敗した。デートの約束に相手が応えてくれなかった。告白のタイミングを逃した。あるいは、早すぎたなど。一つ一つ後悔し、次に進む自信を喪失している方も少なくありません。

ですのでちょっとだけでも上手くいったとか、ここは成功したとか、そんなことに自分で気づくことを心がけるとよいわけです。それが自分を信じ続ける勇気となります。

ということで、、、

今回はほーりーの自信論を書いてみました。

が、大真面目に「自分を信じないといけないんだ」とガチガチになることも、それはそれで弊害多いかなと思います。

へこむときは思いっ切りへこめばよいし、自分に自信が持てなくなったら無理に虚勢を張らなくたっていいわけです。

ただずっと自信がない状態が続いて、そのほうが変に心地良くなってしまう方も時々いるので、それはちょっと問題かなというのがほーりーの意見です。

だって自分を信じるって大変なので、「自信がない」と言い続けている方が楽ですしね。

なのでこの手の議論で必ず起こる、自信がないから自分と向き合えないというものは意味がないです。自信が先か行動が先かではなく、必ず行動があってそれが自信を作ります。

これもまた逆説的ですが、自信のない場所に飛び込まないと、いつまでたっても自信は生まれないわけです。

ということで自分に自信が持てない方は、度胸試しでもなんでも一度やってみることをお勧めしますよ。以上、ほーりーの人生相談室でした。

\ SNSでシェアしよう! /

ほーりーの旅ブログの注目記事を受け取ろう

岩の上のほーりー

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ほーりーの旅ブログの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

関連記事

  • 夢を語ろう!

  • 他人を傷つける練習は、小さく小さく繰り返した方が良い

  • ロボット僧侶記事のほーりーへの批判と、それについて考えていること

  • お金のためだけに働いている人は、AIや機械に仕事を奪われる

  • 生老病死の「生」は苦なのか、お坊さん達に聞いてみた

  • 20代のお坊さんに話した、ほーりーは生きることが怖いという話