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宗教法人の資産運用は、金額・運用対象・プロセスの明記が大切

 先月に続いて今月も『お金について語る会』を開催しました。前回は東京駅近くに集まってリアル開催しましたが、今回はZoomを使ったオンラインでの開催です。

 こちらは円安や物価高が続く社会の中で、個人のお金をどのように運用すればよいか。もうちょっとぶっちゃければ、これからほーりーの資産をどうやって守っていくかのヒントを得るべく開いたイベントです。

 ここ5年程、私の個人資産は様々な場所に分散させていきましたが、自分だけでは見えないリスクや私の知らない運用方法が聞けるなら、それはありがたいかなと企画しました(実際、いろいろ聞けました)。

 ただお坊さんの他に宗教法人専門の資産運用アドバイザーが参加されたこともあり、後半はお寺の資産をどうやって守っていくかという話にもつながっていきました。

宗教法人が資産運用するメリット

 そもそもですが、お坊さんが投資をすると、お寺から給料を受け取る段階と投資の運用益に対して、それぞれ税金がかかります。これは通常の会社員など他の方と同じです。

 しかし宗教法人が資産運用する場合には、(リスクの高過ぎる商品や繰り返しの短期売買など認められないものもありますが)これらが非課税となります。それを表したものが下の図です。

宗教法人の資産運用

 資産の保有者がお坊さんとお寺では目的も役割も異なるので、もちろん一概に後者が良いと言えるわけではありません。お坊さんが自分のお金で運用して得たお金を何に使おうと自由ですが、お寺のお金を使い込んだら大問題になりますしね。

 ただ前回書いた記事で紹介しましたが、数十年後に本堂を建て替えるためとか、屋根を修繕したり、仏像を修復するなど、将来に向けてお金を積み立てないといけないお寺はたくさんあるでしょう。

 20年後に本堂を建て替えるため、宗教法人が資産運用する選択肢

 こうした長期的な目線で資産を運用していく上では、この非課税制度はとてもメリットが多いと思います。株式会社を運営している身としては、ちょっと反則的とすら思うくらいです。

住職が過剰な責任を負わないために

 そしてこんな話をfacebookに書いたところ、多くの方からご意見を頂きました。その内容を分類すると、大きくは以下の二つです。

(1)宗教法人の資産運用はメリットが多いし、行った方が良い(もしくは行っている)
(2)法人のお金を預かる身として、元本を減らすかもしれない責任は負うことができない

 (1)は基本的に先に書いたことの繰り返しなので良いとして。(2)の部分はとても大切な議題だと思います。

 資産運用はどんなに注意しても、思ったようにいかないことがあるものです。そしてもしも暴落に巻き込まれて資産を大きく減らしてしまったら、それは責任問題にも発展しかねません。

 そうであれば例えインフレが続いてお金の価値が徐々に減っていったとしても、それを許容して預貯金のみで管理することは、誠実な選択であると言えるでしょう。

 ただお寺の役員会で資産運用について話した時、暴落時の責任をどのように取るかが議論になったお寺の住職から、運用に回せる具体的な金額の基準と、実際に行う場合は決済を必要とすることにしたという事例を教えて頂きました。

 このように明確な数値や意思決定のプロセスを決めておくことは、組織としての資産運用にとても有効と思います。

 また『お金について語る会』でも、規約に購入できる商品の種類を明記する方法が紹介されていました。これもニュースを聞きかじって暗号資産にいきなり手を出したりとか、金融業界の営業マンに勧められてリスクの高い仕組債などを購入したりなどは防げます。

 このように「金額」、「運用対象」、「プロセス」を文章化しておくことは、住職が極端な責任を取らされるリスクを回避することができるでしょう。

と、いうことで、、、

 お金のことは、普段はなかなか気軽に話がしづらいものです。ですがそれだけにざっくばらんに話すことで、学べることも多いですし、このような場を持つことは長期的にとても役立つと感じます。

 私自身も幾つか、自分の資産運用の見直しポイントが見つかりましたしね。とても充実した場になりましたので、また機会を見つけて開催できたらと思います。

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宗教法人の資産運用

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