AIが苦手にしていた合掌が、自然に描けるようになりました
昨年から世の中に広まった画像生成AI。こちらは描いてほしい絵を単語や文章で指示すると、それに合わせて自動で絵を描いてくれるすごい技術です。
絵心皆無のほーりーは、自分で絵が作れる楽しさにはまってしまい、この技術を活用してこれまでたくさんの絵を描いてきました。
AIを使ってお坊さんのイラストを描くスキルがアップしました!
そして多分日本初ですが、この画像生成AIで作った絵を活用した御朱印も制作しています。
他にはこうした話を元に、お坊さん研修会で講師をしたり、月刊住職の連載でも記事化したり。そんなことをしていたら、うちにもイラスト付き御朱印を作ってほしいと依頼が来たり。
そんなわけで今回はまた新たな話題が出てきたので、ほーりーの実験内容をまとめることにしました。
マイクロソフトの画像生成AIは、合掌した手も自然に描ける
今回、新たに見つけたのは、マイクロソフトの画像生成AI『DALL・E 3』です。こちらが最近になってパワーアップを遂げたと聞き、早速試してみました。
ただまず本題に入る前に、前提を一つお知らせします。これまで画像生成AIは、手や指の表現がとても苦手という弱点がありました。なのでお坊さんに合掌させようとすると、どうしても歪な形になってしまいます。
以前、できるだけ自然な合掌姿を描こうと頑張ったことがありますが、下の絵が限度でした。
しかーし。今回試したDALL・E 3だと、この問題がかなり改善されています。
この合掌姿が現れた時は、ちょっと感動してしまいました。いや、分かって頂けないかもしれませんが、これまですっごく苦労した部分が、あっさり解決されちゃったのですよ。
指の形は他も格段に進歩しています。せっかくなので、サムズアップもさせてみました。
そして仏様にも合掌して頂きましたが、こちらもきれいにできています。
あとは坐禅をしているところも作ってみました。法界定印は難しかったですが、雰囲気出ています。
色調を変えて鉛筆画っぽい絵も出してみましたが、こちらはなかなか壮観です。
それとお坊さんの絵よりはるかに機械学習が進んでいそうな女性の絵で試してみたら、ものすごいクオリティでびっくりしました。
もうすぐ一年が終わりますが、干支のうさぎも描いてみました。こちらも可愛い感じです。
ということで、、、
そんなわけで、久しぶりに衝撃が走った画像生成AIニュース。DALL・E 3は、Windowsに標準搭載されているブラウザのEdgeを開いて、右上にあるマークにマウスポインタを合わせるだけで使えます。
下のような入力欄が出ますので「××の絵を描いて」とお願いすると、30秒くらいで絵が出てきました。この使いやすさもこれまでとは段違いで、今まで難しそうと手を出さなかった方が使うきっかけになるかもしれません。
さらにアーティストの権利を尊重するためのセーフガードも導入されており、商用利用も可能とのこと。そうした意味でも、これまでより安心感が高まっています。
そんなわけで、画像生成AIの実験記録。興味を持った方はぜひ試してみてくださいね、寺社の表現力が大きく上がると思いますよ。