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お寺や神社でマスクを緩和していくために、必要な3つのステップ

マスクをしたお地蔵様

 いよいよ日本でも、マスク着用を緩和する議論が始まってきました。

 テレビ朝日のニュースによると、東京都医師会の尾崎治夫会長は、「屋外で換気の良い場所は、それほど感染リスクはない。屋外では(マスク)着用の見直しをしていってもいいのではないか」と提言されています。

 日テレNEWSでは、新型コロナ対策を担当する山際経済再生担当相の発言で、子どものマスク着用のありかたについて、見直しを検討していく考えも示されていました。

 ほーりーもこれは大賛成です。現在のどこもかしこもとにかくマスクという状況は、あまりに不合理です。そしてマスクは人の心にも作用しますし、通常の社会に戻す機運を大きく削いでしまうでしょう。

 実際に他国ではマスク着用義務の緩和や撤廃が始まっています。G7に参加する各国を見てみると

 アメリカは全州でマスク義務撤廃されました。

 イギリスは屋内公共施設でのマスク着用義務など撤廃されました。

 ドイツはマスク着用規制を大幅に緩めるなど、コロナ規制をほぼ撤廃されました。
 
 フランスは公共交通機関のマスク義務解除されました。

 イタリアはマスク着用義務が求められていますが、6歳未満の子供、マスクの着用に適さない疾患や障害を持つ方、スポーツ活動中の方などは、除外されています。

 カナダは多くの州で屋内施設の利用や公共交通機関に対するマスク着用義務規制の撤廃が進んでいます。厳しく制限されているのは、オンタリオ州くらいでしょうか。

 これに対して日本はそもそも義務化されていないなどとうそぶく方もいますが、実質的には生活に支障が出るレベルで制限されたままです。

マスク生活が長引けば長引くほど、日本は後戻りできなくなる

 ほーりーは日本の国民性的に、このマスク生活は長引けば長引くほど、元に戻すことが難しくなると考えています。そしてもしこのまま日本だけがマスク生活を続けるようだと、いずれ世界からそっぽを向かれる可能性もあります(もしくは人権侵害として非難されるかも)。

 だってあの国に行ったらマスクを付けなきゃいけなくなるとか、あの国の人に会うといつもマスクを着けているなんてことになったら、そんな国と交流を取りたがる人なんて、あまりいないのではないでしょうか。それを分かっているから、マスクの緩和に否定的だった岸田首相さえ、他国の方と会う時にはマスクを外しているわけですし。

 このブログではこれまで何度もコロナによる経済の落ち込みが、病気以上に失う命を増やしてしまう危惧を述べています。実際にここ2年で20代の自死自殺者は大幅に増加しています。なのでこれからマスクを外していくことも、大げさではなく日本という国の在り方に関わってくる事項と考えています。

お寺や神社でマスクを緩和していくために、必要な3つのステップ

 そしてここからはこうした意見にご賛同頂ける寺社の方にお読み頂けたらと思いますが、急激にノーマスクというのはそれも現実的ではないでしょう。なので一つ一つ段階を置きながら、マスクの緩和を促すのが良いのではないでしょうか。そこで現時点でできそうなステップを、3つほどまとめてみました。

仏像や狛犬などのマスクを外す

 これは少しずつ減ってはいますが、今でも時折見る光景です。仏像や狛犬などにマスクをつけることは、今すぐやめても構わないレベルです。

 昔話の傘地蔵のようにお地蔵さまにもマスクをつけてあげたいなんて気持ちであれば、心情的には分からなくもありません。ただ今だかつて世界中で仏像にコロナが感染した事例は一件もありませんし、何より参拝者への威圧感が半端ではありません。

 もうそろそろ、こうした無意味なアピールはやめる時期にきています。

マスク着用を促す掲示を、門前から玄関に移す

 歩いているだけで人がぶつかりそうな京都の人気観光地ならともかく、それほど密になりようがない普通の寺社であれば、屋外でマスク着用を求める注意書きは、あえて張り出さなくてもよいのではないでしょうか。

 特に神社は念を押しすぎるほどあちこち掲示されていますが、東京都医師会のような提言が出てきた今、そろそろ見直す時期に来ていると思います。

 一方でゾーニングを考えるなら、本堂や庫裏、あるいは拝殿に上がる時など、屋内に入る段階でマスク着用を求めることは理解が得られやすいところです。

法要やご祈祷時のマスクは外す

 屋外での読経や祝詞奏上時には、参拝者がよほど近づいているときでなければ、マスクは外していても良いのではないでしょうか。また屋内であっても参拝者に背を向けている時間が長いなら、その間だけでもマスクは取っていた方が美しいと思います。

 もちろんマスク着用を求める檀家さんなどは多いでしょうし、これは上の2つに比べれば先の話になってしまうかもしれません。ただ今のうちからどのような場面であればマスクを外して良さそうか、この先社会にどんな合意形成がなされてきたらマスクを外し始めるかを考えておくことは、今後の対応力にも差が出てくるでしょう。

ということで、、、

 マスク着用の是非を巡っては、政府も混乱しているように見受けられます。マスクを外すことに「推奨」という言葉も使われ始めた一方、引き続き着用を求める意見も出ています。

 なのでしばらく様子見という方が大半でしょうが、推奨はせずとも明示的な注意書きを外す辺りは、そろそろ積極的に行ってよいステージではというのがほーりーの考えです。

 これから暑い季節がやってきますし、熱中症も心配です。そして小さなお子さんの場合は、体調管理や感情面などの成長が阻害されることも考えなければいけません。たとえ高齢者からの反発があったとしても、マスクへのプレッシャーを少しずつ減らしていくことは今後の日本に必要ではないでしょうか。

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マスクをしたお地蔵様

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