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コロナでアンカレッジのお墓販売効率が高まった理由

 アンカレッジの菊池社長から、2019年と2020年のお墓販売データを頂きました。今回はお墓見学者のうち、どのくらいの人が実際に購入されたかの比率です。

アンカレッジの見学者と申し込み者の比率

 こちらのグラフを見てわかることは、お墓見学に来られたお客様のうち、実際に購入まで結びついた方の割合が増えていることです。

 これには二つの見方があります。

 (1)アンカレッジのお墓販売効率が高まった
 (2)不要不急の見学が控えられ、相対的に急ぎで購入する人が増えた

 まあ、大きな理由は(2)によるものでしょう。実際にそれは別データでも確認し、以下の記事でまとめています。

コロナでお墓の駆け込み需要が増加。日常の関係作りはより大切になる

 ただ(1)もないとは言い切れません。そこで今回はこのデータから、アンカレッジの2020年がどのようであったかを調べてみました。

異常事態だった4~6月の読み解き

 まず緊急事態宣言があった2020年4~5月と、その後の6月を見てみます。このグラフから分かることは、以下の3点です。

 ○緊急事態宣言(4~5月)によって、お墓の駆け込み需要が増えた(ゆっくり需要が減った)
 ○緊急事態宣言解除後(6月)は、さらに駆け込み需要が増えた
 ○駆け込み需要のピークは6月で、7月以降は少し落ち着いた

 これは「緊急事態宣言中」は、駆け込み需要さえ自粛されたためと推測できます。ご家族が亡くなり、お墓を探さなければという方も、6月になってから動いた方は多くいました。

 このため2020年全体の傾向を見るのであれば、4~6月の異常値は除いて考える必要があります。

 「都合の悪い数字は外しとけ」という悪い分析の見本みたいですが、去年の緊急事態宣言はそれだけで全体を変えるインパクトがありましたので、含めてしまうとミスリードが起こります。

 また反動でお墓が買われた6月も逆の意味で異常値なので、こちらの数値も省くことでフェアになるでしょう。

コロナによって、アンカレッジのお墓販売力が向上している

實成寺の樹木葬

 そして上記期間を除いて計算すると、以下の通りとなりました。

 ○見学者数は減少した
 ○申し込み者数は増加した

 これは新規開苑したお寺の伸びもありますが、単純に考えて見学者が減っているのに販売実績が伸びているのは、アンカレッジの成長の一つと捉えて良いと思います。

 コロナの影響はまだしばらく続くので、楽観はできません。ですが世の中が落ち着いて見学者数が徐々に戻れば、販売数がさらに上がるトレンドは予想できます。

 アンカレッジが販売効率を高めた要因は何か。ここからは推測が混じりますし、アンカレッジの顧問が書いている文章なので、話半分で読んでください。

 ただほーりーの目から見ると、お墓を扱う会社の平均値よりもアンカレッジは “ウェブマーケティングに力を入れていたため” と考えています。

お墓にもウェブが必要な時代に(ますます)なってきた

 お墓業界は一般的な他業種と比べて、インターネット活用が遅れています。これは以下の理由によるものです。

 ○大企業やチェーン店が少なく、地域に密着した中小石材店などが多い
 ○人間関係(お寺の檀家など)を通じた販売が多く、デジタル化の意義が薄かった
 ○死と密接に関わる業界のため、他業種から積極的に参入する人も少ない

 ほーりーが以前、石材店の方が集まるセミナーで講演した時も、新しい技術を取り入れていく重要さはお話させて頂きましたし。

お墓さえ売れれば、石材業界は元気になるという勘違い

 ちなみにお墓業界の対極にあるのは、小売りや飲食店です。街の小さな酒屋さんは軒並みコンビニやスーパーマーケットになりましたし、家族経営の食堂もファミレスや大手チェーンに取って代わられています。

 Amazonは言うに及ばず、大資本が入ればウェブ市場は開拓されます。アプリにポイント、電子マネーなどもどんどん投入されてきました。数人程度の社員でこれら全部に対応していくのは、不可能と言ってよいでしょう。

 またお墓と飲食店の中間くらいにあるのが、不動産関連です。地域にもよりますが、昔ながらの賃貸仲介業者と、エイブルやアットホームなどの大手が併存しています。

 しかしこうしたお墓の業界にも、コロナによって荒波が押し寄せました。そしてインターネットやウェブ技術は一朝一夕で身につくものではなく、やはり先行して仕組みを整えていた方が有利になっているのです。

ということで、、、

アンカレッジ・菊池俊彦社長

 前回の記事で、そういえば菊池社長を真正面から撮った写真がなかったなと気づき、先日打ち合わせした時に撮影してきました。

 去年からアンカレッジのリーダーとなった菊池俊彦社長は、過去にぐるなびで取締役を務めていたことがあります。その意味ではお墓業界では少数派な、他業種からの参入者です。

 そしてその経歴が示す通り、ウェブ業界を熟知しており、これまでアンカレッジでもその知識やノウハウを積極的に活用していました。

 2020年5月1日には、お墓のオンライン見学もスタートさせていますしね。これ自体は世の中でも取り立てて珍しいとは言えませんが、緊急事態宣言下にささっと導入できているのは、やはり技術に明るい人物ならではでしょう。

 ちなみにほーりーがオンライン恋愛相談を始めたのは5月10日からだったので、むむむ。9日ほど負けました。

 そしてこの、オンライン見学。ほとんどの方はネット上でお墓を見てから、現地に来て見学した上で購入に進まれているそうです。いきなり現地に行く前に雰囲気がつかめるので、お墓を購入される方にとっても効率が高まっていますね!

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