2020年ほーりーの寺社旅活動を7分野で振り返りました
人生で最もわけのわからない年になった気がする2020年。長くて短い一年も、ようやくラストが見えてきました。多分、多くの方がそうでしたでしょうが、本当にお疲れ様でした。
今年を改めて振り返ると、勉強時間がいつもより取れた一年でした。特に緊急事態宣言が発令された4~6月頃はほとんど家に閉じこもっていたので、後回しにしていたことに取り組めました。
また人と話すことも増えました。このところ私は過疎地のお寺の方とのミーティングが多いので、Zoomなどのオンライン会議が普及したのは嬉しい限りです。
会社経営には痛手もありましたが、石垣型の収入設計は株式会社寺社旅にも適用しているので、ダメージは抑えられました。複数の収入源を作ることは調子の良い時は非効率ですが、今回のような不況時には本当に役に立ちます。
ただ去年、ちょっと大きく稼いだ月があったのですが、今年の同月を比べたら50%をわずかに上回り、持続化給付金は頂けませんでした。1万円弱を稼いだために200万円がもらえなかったのは草が生えます。
まあ、今のところそこまでお金に困ってませんし、コロナによって病気より経済で死ぬ方が多数出ると予測している私としては、その分社会に役立ってくれればいいかなと思っています(と、自分を慰めてみる)。株高によって投資で儲けも出ましたしね。
そんなわけで今回は、2020年のほーりーとその身辺の振り返りをトピックスごとにまとめてみます。
2020年ほーりーの寺社旅活動振り返り
コロナで打撃を受けながら、希望も浮かび上がった『宿坊』
まずはほーりーのメインテーマ、宿坊です。こちらはコロナによって、最も影響を受けた分野の一つです。そして私にとって大きな出来事は、宿坊オンラインサミットの開催、二尊院の宿坊オープン、そして改めて各地の宿坊を泊まり歩いたことでした。
『宿坊オンラインサミット』は、緊急事態宣言が発令されていた5月に日本各地の宿坊に声をかけ、みんなで状況を共有しあったものです。宿泊者がいなくなり、これから宿坊はどのようになってしまうのか。そんな危機意識を話し合いつつ、宿坊はコロナによって強くなるという私の予測も語らせて頂きました。
『二尊院(山口県)の宿坊オープン』は、私もがっつり企画に関わらせて頂きました。そして現在はこうした過疎地や人口減少地域のお寺から、相談を受けることも増えています。このため宿坊を開きたい寺社の方が集まるfacebookグループ『宿坊開設ネットワーク』も作りました。
『宿坊泊まり歩き』は、山口、福井、島根、栃木、京都、神奈川(大山)、和歌山(高野山)、長野(善光寺)と、いろんなところに出かけてきました。これだけまとめて宿坊を回ったのも久しぶりです。
時期をずらすことで刻々と変化する旅行環境も体感できましたし、各地の宿坊の方ともお会いして話したり、今後に生かしていけそうです(お金はだいぶ使っちゃったけど)。
社長交代&お墓契約者増の『お寺の樹木葬』
お墓についてはほーりーが顧問を務める霊園会社・アンカレッジの話題が中心ですが、こちらは社長交代が今年の大きなニュースでした。前任の伊藤照男さんが相談役となり、菊池俊彦さんが新たに社長に就任しています。
菊池社長はぐるなびで取締役を務めた経歴を持つなど、ウェブマーケティングの知識と経験が豊富な方です。これから伊藤さんとはまた別の持ち味を発揮して頂けると思います。
そしてアンカレッジ自体ですが、東京・安楽寺、神奈川・円通寺、愛知・實成寺、京都・善行院と、4ヶ寺で新たに樹木葬庭苑がオープンしました。さらにここ数か月、前年までの実績を上回る契約者数も獲得しています。
またお墓について学ぶ機会を作ろうと、facebookグループ『ほーりーのお墓勉強会』も作成しました。こちらは50人ほどのお坊さんや業界関連の方と一緒にお墓をテーマに気になるニュースや調べたこと、考えたことなどを共有しています。
オンライン恋愛相談など、新たな取り組みも進めた『寺社コン』
寺社コンはコロナで最も影響を受けた活動です。4~6月はほとんど開催できませんでしたし、その後もペースは以前より落としています。
そして中断期間中に代わりに行ったのは、『オンライン恋愛相談』です。こちらは一人30分ずつ恋愛の悩みを伺いながら、ほーりーが研究している恋愛・婚活の心理学や統計について話したり、寺社コンの事例から言えることをお伝えしてきました。
体力を激しく使うハードな企画でもあるので、寺社コン再開と共に中断しましたが、また機会を見つけて行えたらと思います。
なお、寺社コンは参加者数も少しずつ戻ってきましたし、コロナを経て自分の人生について考える機会を持った方も増えたようです。結婚に向けた意識も高まっており、去年の寺社コン参加者が中心ですが、結婚報告も本人から直接頂いたものだけで8組、お子さん誕生が3組。又聞きなども含めると、さらに10組以上の幸せなニュースを耳にしています。
3媒体で連載を続けた『執筆』と、宿坊がテーマの中心になった『講演』
これまで2年ちょっと続けてきた大阪・南御堂の新聞が、今年の12月で最終回を無事に迎えました。こちらは真宗大谷派の方を中心に広く読まれているメディアで、「お寺は外からこう見える」というタイトルで、お坊さんの視点とは異なるお寺の障壁や課題、問題解決策などを提示させて頂きました。
そして現在は月に一回、全12回予定で中外日報にコラムを書いています。さらにもう4年近く続いている月刊住職も連載が続いています。
また、講演については福井県と北海道で宿坊をテーマにお話させて頂きました。他にもいくつかお呼ばれしたものはあったのですが、コロナで中止? 延期? となっています。
まあ、これもコロナこんにゃろという感じですね。
一万円でできる結婚式を作った『仏前結婚式』
活動がすこーし、ほったらかしになっていた仏前結婚式盛り上げ企画も、一つ手を付けたものがあります。それは千葉県市川市にある本光寺さんと企画した『一万円結婚式』です。
お寺での式は日本の結婚式全体の0.7%です。しかし結婚しても、4~5割の方は式を挙げていません。そしてその大きな理由の一つに、数百万円もかかる結婚式費用が用意できないというものがあります。
さらに今年はコロナで結婚式自体の中止が相次ぎました。それであれば二人だけ(や、家族などごく少数)の気持ちを切り替えるセレモニーとして、お金のかからない結婚式を用意してみました。
ウェディングドレスや華美な装飾、豪華な披露宴などは全て省いたストイックな結婚式は、仏教的にもマッチしているのではと思います。
ウェブサイトの製作・リニューアル
コロナで家に閉じこもっていた時間に手を付けたことに、ウェブサイトのリニューアルがあります。具体的には『寺社コンサイト』と『ほーりーの旅ブログ』をそれぞれ新しくしました。
特に旅ブログは古いシステムをそのまま使用していたため、だいぶガタが来ていました。しかもシステム移行ツールが上手く作動せず、大半を手作業で移すという力業に出てしまいましたが、完了してほっとしています。
またほーりーの母艦・宿坊研究会は、春から夏に向けてアクセス数が去年の半分程度まで落ちましたが、現在は去年以上に増えました。こちらもまた2021年に向けてステップアップが望めそうです。
コロナの考察
ほーりーが4月頃から一貫して言い続けているのは、これからコロナ(病気)より経済不況で亡くなる方が多くなるというものです。そしてこの危惧は残念ながら現実となってきましたし、経済死は遅効性があるので2021年以降もこの傾向は続くでしょう。
自死自殺対策や人生相談に取り組まれているお坊さん方にはいろいろ取材をさせて頂きましたし、その内容は月刊住職や中外日報、そしてもちろんこのブログでも報告してきました。
お坊さん方全員に慈善活動的なものを求めるわけではありませんが、それでもこうした問題に先回りしながら、動いて頂けたらありがたいと考えています(もちろん私も、その支援はしていくつもりです)。
ということで、、、
他にも仏像研究会や身延山活性プロジェクト、忘月会などもあれこれやってきました。
2021年もきっとまだまだ、バタバタした時間が続くでしょう。落ち込んだり、苦しんだり、ワクワクしたり、希望に燃えることもあるのではと思います。
そんなしんどくも歩きがいのある人生を突き進めることと、一緒にいられる仲間やご縁を頂いた多くの皆様に感謝しつつ。
来年もまた、よろしくお願いいたしま~す。